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あの女子校には男の娘がいる  作者: あんこ
一章〜あの女子校には男の娘がいる〜
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身体能力テスト

毎週土日のどちらかはお休みさせていただきます


今日は体操服に着替え身体能力テストが行われた

体操服姿だと男とバレやすいかと思ったが

幸い俺の足と腕には毛なんて生えてないし

胸がなくても隣のひともぺったんこだから問題なし


「ちょっと!どこ見てんのさ!」


うげ、なんで心の声読んでんだ京塚さん

・・・・気を取り直して俺は先頭に立ってる先生を見る

あれ、あの人体育専門なのか?


「ではまず、ソフトボール投げだ。遠く飛ばせよ〜」


先生はそう言ってボールを持って軽く投げる

するとかなりの弾道で飛んでいき、80メートルまで飛んで行った


「よし、私超えられなかったら退学な」


「「「出来るか!!!!」」」


俺たち全員のツッコミに入り

不思議そうな顔をして先生はベンチに座る

男とはいえここで成績トップは保持しないと

北雪高校に勝てるわけがない

全力で行かせてもらう!

俺は思いっきり投げるものの、50メートル近くまで飛んでいった

・・・・流石に先生のとこまではとばねぇよなぁ・・・・


すると次の人が恐ろしい弾道でボールを投げ

惜しくも75メートル近くで落ちる

なんだこの人!?と思い見てみると

ペンギンのぬいぐるみを持ち、腰にはナイフのようなものを携帯している女の子がいた

この人・・・・すげぇ・・・・


「あなた、すごい肩力ね。鍛えてるの?」


「ぴゃ!ひゃ、ひゃい!特にそんなものはしてましぇん!・・・・噛んじゃった」


女の子はおどおどしながらもそう答えた

なんだかこの子可愛いな。ちょっと挙動不審だけど

俺はプリントを見て次の場所に行く

どうやらここは狙撃能力を測定するみたいだ

初心者用の狙撃銃が置いてあり、大きい的から一円玉くらいの的もある

俺は心配なので大きい的を狙い、ギリギリ当たった

やっぱり銃は後々鍛えないとなぁ、と思ってると

隣の女の子が一円玉くらいの的のど真ん中に当てていた

さっきの女の子とは違う人みたいだ


「す、すごいねあなた!鍛えてるの?」


俺が聞いてみると女の子は俺を見るが

何も返答せずどこかへ行ってしまう

なんだあの子、つれないなと思いながら

次の場所に行く。ここはどうやら

この戦法で攻めてくる相手がいたらどう対処するかというのを文にすればいいらしい

・・・・こんなの考えたこともないぞ

すると莇さんがスラスラと書いてるのが見えた


「さすが莇さんだね」


「当たり前ですわ♪私なりに色々と勉強しているもの♪」


俺が褒めたのかそんなに嬉しかったのか

今にも鼻唄を歌いそうな機嫌でスキップして何処かへ行く

俺は何となくで戦法を書き、次の場所に行くと

すでに京塚さんが何かを書いてるのが見える

どうやらこの場面に遭遇したらどうする?という心理テストみたいなものだ


「京塚さん、書くペース早いね」


「ん?そんなことないよ。フツーだよフツー」


京塚さんは謙虚にそう言うと何処かへ行ってしまった

すると近くの女子たちがコソコソ話してるのが聞こえる


「流石この学年の四女帝。超えられる気がしないよ・・・・」


「四女帝?何それ?」


「六道さんは知らないの?それぞれ体術とかトップの人四人をそう呼ぶんだって」


その女子から聞いた話だと

ナイフを持てば人格が変わる?二重人格の(さいかち)カンナ

狙った獲物は百発百中。沈着冷静の坂本百合

指揮だけで実力を全て発揮させる。明晰の女王莇菫

性別不明で可もなし不可もなし。One for Allの京塚真琴

この四人がこの学年での四女帝になっているらしい

おそらく、ソフトボール投げで見た女の子は皀さんで

狙撃能力検査で見た女の子は坂本さんだろう

・・・・ちゃっかり京塚さんも四女帝なのかよ

まぁ、只者ではないのはこの前のデートで何となく分かってたけど

テストが終わり、ランキングが貼り付けられた

俺は近距離攻撃以外の測定が足を引っ張り

ギリギリ四位という結果になった

一位は莇さん。二位は坂本さん、三位は皀さん。俺とほぼ大差ない五位は京塚さんだ

良かった・・・・性別不明の人に負けたらまたちょっかい出される


「はい、結果を元に明日作戦会議を行う。各自仲良くなっておくよーに」


先生はそう言って今日の授業を終わらせたのだった

新キャラのプロフィールはまた次回です!

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