筋肉!パワー!マッスル!
清水先輩と坂本さんを抱えなんとか急ぎ足で行くと
ようやく学園に着いた。酷い有様だ
学園のほとんどが燃え、色んな場所に生徒や兵士達の死体が転がっている
あの最初の戦争を思い出す・・・・ダメだ、こんなとこで足がすくんでちゃ
俺は強くならなきゃいけない、ならこの戦争も止めなきゃ
すると後ろからドスン、と重い音が聞こえたので
慌てて二人を安全そうな場所に置いて身構える
音がした場所には
自分と体格が2倍以上あるゴリゴリのマッチョがいた
もろにパンチしたらこちらが痛くなりそうだ
「お前か?蓮椿は」
「ああそうだ。こんなことはもうやめろ!」
「ふん、知ったことじゃ無い。お前弱そうだな。本当にゾーンに入れるのか?」
「・・・・やってみなくちゃわかんねぇぜ」
俺は倒れた兵士から拾った剣を構える
男はニヤリと笑ってから真正面に突っかかってくる
こいつは明らかに筋肉でどうにかするタイプだ
どうにかスピードで撹乱するしか無い!
俺は男の重そうなパンチを避けてから剣を振りかぶる
しかしその剣は掴まれ握力だけで剣を折ってしまう
まじかこいつ!握力えぐすぎだろ!
俺はすぐにバックステップを踏もうとするが
男は一気に詰め寄り俺を思いっきりぶん殴る
トラックにでも弾かれたかのような痛さ
俺は一気に吹っ飛ばされるが男は俺の足を掴み離さない
「お前弱い」
男はそれだけ言って俺を振り回し色んな木にぶつける
10回ほど木に体のあちこちがぶつかるとそのまま男は俺をぶん投げる
俺はなすすべもなく地面に叩きつけられ
痛さで一ミリも体が動かせなくなる
「呆れたな、女みたいな体つきとはいえがっかりだ」
男はズシンズシンとまるで巨大メカのような足音を立てて近づいてくる
だ、ダメだ、このままだと死ぬ・・・・
男が近づいてくるのを横目でしか見ることが出来ずお手上げ状態
すると空から包丁が降ってきて男の胸に刺さる
しかしそれは当たったとほぼ同じ、すぐに俺の近くに包丁は落ちてしまう
「だ、大丈夫ですか!皆!」
俺はどうにかして視線を動かすと皀さんと杏さんが見える
よかった・・・・危なかった
「皆さん待っててください!すぐに終わらせます!」
「ここは私たちに任せて!」
「応戦か、だが俺の筋力の前では無力」
「さあ?筋力なら我も負けてはいませんよ!」




