正直興ざめ
『海堂付属専門学校にて、今戦争と思わしきものが行われています!皆さんは被害に遭わないようなるべく遠い場所に逃げてください!繰り返します!・・・・』
少し聞こえにくいアナウンスが鳴り響く
その声を聞いた近くの人達は全員逃げて行く
俺たちは逃げるわけもなく海堂高校へと走った
「どうして今こんなことが!」
「そういえば前ポラリス家で起きた時も六道さんを狙ってたわ!もしかしたらもうここを潰しに来てるのかもしれない」
走りながら会話し続け考える
また俺のせいで・・・・一刻も早く止めなきゃ!
しかし今は武器など全て寮に置いてきている
ここからならヘリを撃ち落とせるがその武器すらない
なんとか正面衝突するしかない!皆無事だろうか?
そんなこと考えてると前を走っていた坂本さんが止まりだした
俺も止まってしまい、前を見ると褐色の肌をした女の子がいた
「あなたが蓮椿と坂本百合?探したよ〜」
「あなたは誰?まさか敵?」
「んーそうなるかな〜私は二人を殺すためにわざわざ別行動したんだ♪」
俺たちは後ずさり策を考える
彼女の腰には拳銃と思わしき物も見える
体格的に体術は微妙そうだし正面から来ることから戦術も微妙そう
拳銃を抜かれたら俺たちが不利になるここは俺が!
俺は一気に走り出し試しのパンチをしてみる
試しと言っても本気だったのだが腕を盾にされる
「落ち着いて蓮椿。焦らなくてもじっくり殺してあげる♪」
女の子は純粋に見える笑顔を見せる
彼女がどんな武器を持っているかわからない
だが二人で挟み込めばなんとかなる!
俺がパンチしてる間に坂本さんが後ろに回り込み腕を掴んで動けないようにする
彼女はびっくりした様子もなく後ろを振り向く
「あなたに邪魔はさせない!」
「そういえば二体一だったね。忘れてた」
「今のうちに降参しろ、今なら見逃してやる」
「あはは♪面白い事言うね蓮椿♪私降参なんてしないよ♪」
彼女がそう言った瞬間、少し死角で見えなかったが
彼女の背中から出た針が坂本の肩に刺さったように見えた
坂本さんは苦しみ叫び出し倒れ出す
「ああぁぁぁぁぁぁああ!」
「坂本さん!?大丈夫!?」
「大丈夫だよ〜苦しんで体が麻痺する毒だから死にはしないよ♪」
「お前・・・・ロボットか・・・・よくも坂本さんを」
「これで一対一だね♪蓮椿♪」
こいつには解毒薬をもらわないといけない
ならばここで倒すしかない!莇さん達踏ん張ってくれ!
俺はゾーンには入れなかったものの
白碧達と特訓したせいかによって自己最多程のスピードで翻弄する
彼女の背中から毒付きの針が出る事により
まともに攻撃するとこちらが不利になる
だが頭部なら!俺はそう判断して完全に死角から攻撃を試みる
しかし女の子ロボはすぐに振り向き笑顔を見せ
瞬時に俺の首へと手を伸ばし掴まれる
俺は上部まで持ち上げられ、かなり苦しくなる
「ねー蓮椿?はっきり言っていい?」
「がはっ、なんだよ・・・・」
「正直興ざめ。少し楽しみたかったけど今すぐに殺してあげる」
闘いの話になってから急に書くペースが早くなりましたw




