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あの女子校には男の娘がいる  作者: あんこ
第二章〜皆男の娘に恋をする?〜
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これが普通

「熱いよぉ・・・・・痛いよぉ・・・・・お姉ちゃん・・・・」


「しっかりして竜!大丈夫!大丈夫だから!」


・・・・また、同じ夢を見た

今日は結構断片的だったな。おかげで少し助かった

竜・・・・あの日助けられなかった事は今でも悔しい

だけど、六道さんは前に進もうとしているんだ

私だって・・・・私だってあの人のように・・・・


「あなたは使い物にならないわ」


その時、何かがフラッシュバックした

なに?今の記憶

背景は戦争時の時、あの場所は竜を置いて逃げてしまった時だ

六道さんも言っていたが、私はどうやって助かったのか覚えていない

宮沢さんは敵の人達に拾われて強制的にロボにされた

私と六道さんはいつのまにか病院にいて

六道さんは美和子さんという人に匿ってもらい

私は学園長が直々に来てくれて匿ってもらった

ならばあの人が助けてくれた?でも助けてくれる台詞ではない

・・・・やばい、もう時間だ。考えても思い出せない

六道さんとのおでかけがすんだら少し聞いてみよう





坂本さんが指定してくれた場所で待つ事30分

ようやく坂本さんは走ってきてくれた


「珍しいね、寝坊?」


「ごめんなさい、誘っておきながら・・・・寝坊です」


「あはは、大丈夫だよ。ほら髪ちょっと乱れてるよ」


俺は持ってたくしを取ると軽く坂本さんの髪をとかす

坂本さんは少し赤くなりながらもじっとしてくれる

軽く坂本さんの身だしなみを整えてから俺たちは近くの喫茶店に行った

こういう時、坂本さんとはあまり会話は弾まない

元々坂本さんは無口だし趣味嗜好とか全然わかんねぇ

困ったぞ・・・・一体どうすれば


「無理に会話をしなくてもいいと思う。六道さん今までのデートで疲れてるだろうし」


「え、でも坂本さんに悪いよ」


「気にしないで、私も緊張して話す内容とか分からないし」


坂本さんが言うので俺は仕方なく紅茶を飲みながら色々考える

紋章の事で誰を選ぶかは保留になったものの

少し目星はつけておかないといけない

・・・・頭痛くなってきたな


「そういえば六道さんは戦争の時どうやって助かったのか覚えてないのよね」


「え?うん、美和子って人が助けてくれたって本人が言ってたからそれを信じてるけど」


「私今日またあの夢を見て、でも記憶にないことが出てきたの。知らない女の人が目の前にいてあなたは使い物にならないわって私に向かって言ってたの」


「俺も最近見たけどそんなものは見てなかったな。大丈夫?」


「えぇ、私だけがこんなに苦しんでないって思うと落ち込む余裕なんてないわ」


坂本さんはそういってペンダントのようなロケットをポケットから出した

そのロケットには坂本さんと弟らしき子供が写っている


「私が戦争で生き残って唯一残ってた宝物、これを持ってたら安心するの」


坂本さんはその時初めて俺に笑顔を見せてくれた

やっぱり坂本さんは竜君のことになると優しくなる

きっと戦争の前は笑顔が絶えない人なんだと思う

俺はこの笑顔を壊さないようにしなきゃな

今回皆とデートしたりして皆良かったし

皆守りたいと思った。だからこの戦争は早く止めなきゃ

時間は限られている・・・・だから・・・・



その瞬間、何処かで爆発のような音が聞こえた

俺たちはその方向を見ると少し遠い場所が燃えているように見える

空にはヘリが二機飛んでいる

あの場所は・・・・あの方向は・・・・


「まさか海堂高校!!?」

恋愛話はここで終了です

次回からまた元の話に戻ります

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