八人の死闘のきっかけ(前編)
時代は遡り、別荘で戦争が起こる前の話
二年生四人は唯一四女帝に入ってない椿を疑い始めた
一年の四女帝と互角に渡り合える人物であるがゆえに
敵からのスパイかもしれないと
一年四人に聞いた話はこれだ
「椿さんですか?もちろんたくましくてお強い方ですわ♪」
「六道さん・・・・優しい人、かな」
「みゅう?六道さんはこんな私でも優しくしてくれたいい人ですよ?」
「え?椿君?あー弄りがいありますよねー」
反応は様々だったが、一人一人椿を見る目が違う気がする
それもそのはずだ。学園長にも聞くとこんな答えが返ってきたのだから
「あいつは詐欺師だからな。当然だろう」
六道椿は詐欺師。四人はこの言葉でスパイということを確信した
しかし勘違いだったら困る。ということでまずは杏で試してみることにした
「椿さん!差し入れです!修行頑張って下さいね!」
杏が渡したのは見た目はウニョウニョ動いている紫色の謎の物体だった
守と協力して見た目をおぞましくしたのだ
・・・実は食ってみると嘘をついてる人のみ不味くなる料理である
演技で優しくしてるならこの料理を噴き出しているだろう
椿は一瞬だけ目をしかめたがすぐに笑顔に戻った
「え、えーっとこれは何ですか?」
「我が初めて挑んでみた料理です!美味しいですよ?」
「へ、へーそうなんですね!でも今はお腹いっぱいだしな〜」
「・・・・我の料理が食べられないのですね・・・・無理もありません、我の作る料理は毒も同然!こんな我なんて・・・・うぅっぐすっ」
「ちょっ泣かないでください!食べます!食べますから〜!」
半ば強引だったが料理を食べさせることに成功
椿は食べた瞬間、目をパッと輝かせる
「お、美味しいです!これ後でレシピ教えて下さい!」
「へ?あ、あーはい!お口にあって良かったです!」
第一関門はこうしてぶち壊されてしまった
(実はこの時四人が見てない間に椿は料理を吐いている)
四人はすぐに次の一手を加えることにした




