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あの女子校には男の娘がいる  作者: あんこ
第二章〜皆男の娘に恋をする?〜
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皆男の娘に恋をする?

ここから第二章でーす!

椿が北雪にいる頃、海堂付属専門学校の様子は・・・・


「納得いきませんわーーー!何故椿さんがいらっしゃらないのですのー!」


莇さんはそう言って机をバン!と叩く

その反動で隣の皀さんはぴょんと跳ね上がる

皀さんはペンギンのぬいぐるみを強く抱きしめる


「みゅう・・・・なんでも北雪の人達と特訓してるって話だよ?」


「特訓ならここでも出来ますわ!私達が不甲斐ないのですか!?」


ギャーギャー騒ぎ立てる莇さんに

京塚さんはため息をつく


「文句があるなら椿君に言ってよ。僕達にぶつけないで」


ポラリス家の別荘が全焼したせいで

今日は自習。当事者である私達は前回の反省をしていた

・・・・だったのだが、いつのまにか六道さんの話になり

三人ともどこか寂しそうな顔をしている

今まで黙ってた私は三人の(?)言い争いに口を破る


「・・・・ねぇ、皆寂しいの?」


私がそう言うと反応は様々だった

莇さんは明らかに挙動不審になるし

皀さんは赤面しながらぬいぐるみに顔を埋めるし

京塚さんはそんな訳ないでしょという顔をしている

皆分かりやすいなーと思うが弄る訳にもいかない

何故ならそれは私もだから

椿さんは私達四人に積極的に話しかけてくれて

そして親しく、優しくしてくれた

六道さんのキレた時もかっこいいと思ってしまった

あの人は女のはずなのに・・・・なんでだろう


「椿さんが男だったら良かったのに」


莇さんのそんな呟きが部屋中に響くと

つい私と皀さんは頷いてしまう

すると急に京塚さんは笑い出した


「あはははははは!なんか皆考えてること一緒みたいだね!」


「ちょ、何がおかしいのですか!」


「じゃあこうしようよ。椿君が帰ってくるときに一対一を仕掛ける。戦いじゃないよ?どれだけ椿君を赤くさせるかで勝負!ってどう?1日ずつ分けてさ」


「みゅう・・・・そんなの恥ずかしいよぅ・・・・」


「いえ、やってやりますわ!腹をくくります!」


「・・・・いいのかな・・・・女の子同士で・・・・」


「大丈夫大丈夫。勝った時にはきっといいことが待ってるよ」


京塚さんは意地悪な笑い方でそう言う

こうして私達は六道さんをどれだけ赤くさせるかで

それぞれ作戦を練ることになったのだった

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