本気
俺たちはほとんど兵達を倒した後
ようやく学園長と清水先輩がいるところに着いた
そこにはすでに道明寺先輩と坂本さんもいる
・・・・あれ?京塚さんがいないぞ?
と思ってると空からボロボロの京塚さんが降ってきた
「京塚さん!?大丈夫!?」
「あはは・・・・ちょっとまずいかも・・・・」
俺は上を見上げると木の上にいた男がゆっくりと降りてくる
男は不敵な笑みを浮かべながら俺に近づいてくる
「そいつは弱すぎる。次は君が相手してくれるのかい?」
「あなたが主犯か・・・・私が椿だ。もうこんなことはやめてくれ」
「おや?聞いてた話と違うが・・・・まあいい、探す手間が省けた。大人しくこっちにくればやめてあげるよ」
交渉、というわけか
俺に選択の余地はない。だが相手の兵の数はもう残りわずか
強引に皆で攻めれば倒せそうな気がするが
最終手段を持ってたら困る
ここは大人しく行かなきゃならないのか・・・・
「行っちゃダメだ椿君・・・・相手は君をもらった後まとめて始末するつもりだよ・・・・」
京塚さんはフラフラと立ちながら俺を説得しようとする
た、確かに彼女の言う通りかもしれない
だけど・・・・それだとどうしたら・・・・
そう思った矢先、銃声が鳴った
弾は京塚さんの胸部に当たり、また倒れ込んでしまう
「京塚さん!!!なんで撃ったんだ!」
「フンッ!人の交渉を邪魔するからいけないんだ。さあお前の選択肢は一つしかない。こんな雑魚どもに相手しなくてもいいんだぞ」
プツッ、俺の頭の中で何かが切れた音がした
何も聞こえない。何も見えない。
だけどこれだけはわかる
「雑魚ってのは京塚さん達のことか」
「そうに決まっているだろう?」
「貴様は絶対に許さない・・・・許してたまるか・・・」
「何を言っている?まさかこの私を倒そうとしているのか?」
「自分たちの事情だけで人の命を失くすお前らに!俺は絶対に許さねぇ!」
視界が明るくなる。365度周りが見える
力が湧き上がる。俺の怒りに合わせてドンドン強くなる感覚がある
俺は更に力を上げようと力を上げる
これは・・・・一体?
「なんだ!その力は!どういうことだ!」
「分からねぇか?」
「白碧!?これはなんだ!」
「俺にはなくて椿にあった、蓮宝玉が求めた『知識』の一つ。ゾーン解放だ』
蓮宝玉が求めたと言われたものが『ゾーン』!?
果たしてその実力は!?
ゾーンの詳しい説明は次回したいと思います




