それぞれの目的の為に
前回で撫子がランニングが出来る程度しか動かなかったのに普通に戦えてるやんと思った方いると思いますが
逆に筋肉痛の状態で100メートル走したらタイム差そんなにありますか?って感じで、多少は戦えますよ
後、前回の後書きにあった知沙と柚子が無表情が珍しいという理由ですが
本来、小説という事で仕方ない部分である表情描写の限界がありますが
知沙に関しては常に笑顔です
柚子はきょとんとした、ボーッとした表情が主です
そんな二人が無表情ってのは珍しいです。
長々と申し訳ないです、それでは本編どぞ!
『撫子が死に、その情報は瞬く間に広まった』
「どういうことだ!納得いかねぇぞ俺は!!」
「小原さん!落ち着いてください!!!」
その情報を聞きつけた蘭と杏は
楓達の元へ行き、蘭は茉莉の胸ぐらを掴んでまくし立てる
杏は落ち着かせようとするが、蘭は怒りが収まらない
「私を殴れば、満足するんですか?」
「んだと!?お前相棒だろ!?相棒ならなんとかしやがれ!」
「こんなことしても撫子さんは喜びません!!そんなこと貴方は理解しているでしょう!!?」
茉莉の怒りの一喝に
蘭は何も言い返せず、舌打ちをして離してくれる
ギスギスした雰囲気に耐えられないカラスムギは
コソコソと逃げようとするが、その前に知沙が部屋に入ってくる
「皆おそろいね。こうなったらもう、なっちゃん抜きで魂魄族の元へ向かうしかないわ」
知沙の言葉にいち早く反応したのは楓だ
「お前正気か!?撫子はどうするんだよ!」
「そのことだけど、貴方達は知らないのよね。魂魄族は全員が死人。つまり魂魄族の場所に行けば自ずとなっちゃんに会えるわ」
その言葉に皆ハッとした
死に際に撫子が発した
「ごめんね皆。またね」という言葉を
「あいつまさかその事も計算して・・・・」
「あの場で自分も犠牲にすれば・・・・きっと彼女はある答えに導けたはずよ。先に魂魄族の基地ににて待ち、自分を高めてるんじゃない?」
知沙の言葉に、全員は沈黙する
それぞれ解釈は違ったものの
一つの答えにつく
『撫子の死は無駄じゃない。強くなって帰ってくる』ことだ
「ということで、それぞれ目的があるみたいだし。なっちゃんがいなくても私は単独行動をするから、後はよろしくね」
知沙はそれだけ言ってまた部屋を後にする
ギスギスした雰囲気は無くなったものの、まだ沈黙が続く
耐えられなくなったカラスムギは「もう!」と怒るように叫ぶ
「いつまでこんなことやってんの!?もうやるしかないでしょ!」
「カラスムギさんのいうとおりです!私たちを庇ってくれた撫子さんの為にも頑張りましょう!」
カラスムギと菊の言葉に他の皆は微かに笑う
これに勢いづいたカラスムギはホワイトボードを持ってきて
マジックペンで皆の顔の絵を簡単に描き始める
カラスムギらしい可愛らしい絵だ
「魂魄族の基地となる場所は墓地みたいに薄暗いところで、意外と広いんだ。だから二人1組となって動こうと思うけど・・・そこの二人はどうするの?」
カラスムギが言う二人とは勿論蘭と杏の事だ
二人はきょとんとした顔でお互いを見る
「俺は行かねぇぞ。現場が終わるまで離れられねぇからな」
「な、なら!我を連れて行ってください!少しの期間ですが、お力になれると思います!」
「じゃあ決まりだね!」
カラスムギは杏の似顔絵も描いた後
それぞれを丸い線で囲み出す
楓と菊。ムギと茉莉。柚子と杏となった
「知沙ちゃんは単独行動で何かするみたいだから、こんな感じでいい?」
「問題ないと思いますが、戦力が偏ってません?」
「んー、茉莉ちゃんの言うとおり、私と茉莉ちゃんじゃやっぱり難しいかな?」
「広いとはいえ、ピンチになったら遠くても分かるでしょ〜そういう時は助けに行けばいいんでない?」
柚子の言葉に茉莉は心配しつつも「そうですよね」と納得する
「じゃあ出発は明日!各自どういう立ち回りにするかとか話し合っといてね〜♪」
こうして軽い作戦会議は幕を閉じ、それぞれの家に帰ったのだった・・・・
「楓部長?さっきからどうしたんで・・・・どうしたの?ずっと喋ってなかったけど・・・」
「・・・・モリがあっち側についていると分かった今、あいつを倒すのは私の今までの気持ちの整理がつける。だけどあの時の事はなんだったのか。とにかくあいつに会って全てを聞きたいんだ」
「前にも言ってましたが、貴方の過去に何があったんですか?私、貴方が化物扱いされて封印した事しか知らないんです。昔何が起きたんですか?」
「・・・・じゃあ教えてやるよ。わたしがこの右腕を封印した理由」
カラスムギ以外問題が起きない、はこの事でした
彼女が撫子の代わりに仕切ろうとしてる状態です
それによりカラスムギはどうなっていくのかも見ものですね
さて次回はようやく楓の過去が明らかに!?
なろう系は後々に引っ張っていくの全然受けないみたいですが
そんなの関係ねぇ!俺は俺の道を行く!!!w
次回もお楽しみに!




