六連星の輝石
菊ちゃん回です!ちょっと長めな台詞が多いです
ちーちゃんから聞いたことをまりりん達にも伝えようと思い廊下を歩いてると道中菊ちゃんに会った
「あ、撫子さん!もう歩いて大丈夫なんですか!?」
「ん?リハビリがてらちょっとね」
「なら肩お貸ししますよ!」
ちょうど手すりが無かった所で菊ちゃんがきてくれたので
ありがたく菊ちゃんの肩に手を置いて歩く
あの一件が終わって以来、昔みたいに戻ってくれてなんだか私も嬉しい
「菊ちゃんは人外になったときなんか無かったの?他の六連星のこととかさ」
「・・・・私は最近入ったので詳しいことは分かりません。ですがこれは言っておく必要がありますよね・・・・撫子さん達が探している蓮椿さんは六連星の一人になっています」
つばっきーが・・・・六連星に・・・・?
え!?どういうこと!?
「六連星になる時に、一度お会いしたんです。というよりも六連星に命名したのは椿さんで、六連星を率いているのは椿さん本人です」
『貴様は六連星になるにふさわしい曲がった熱意を持っている・・・・この私と共に来い。貴様の野望を必ず叶えてみせよう』
「って言われて、この色んな天翼族の血を与えられて天翼族の力を得ました」
菊ちゃんの回想で聞いた台詞は何処か聞き覚えがある
つばっきーがゾーン『力』の最終形態になった時そんな口調だった気がする
彼は・・・・島に行って人外に負けたってこと?
それともゾーン『力』の使いすぎで闇に溺れた?
・・・・・あり得るな・・・・今まで行方不明だったのもうなずける
「ありがとう教えてくれて、あの島に行く理由が一つ増えたね」
「増えた?」
「うん、つばっきーをぶん殴って正気に戻すってことだよ」
「ふふっ、撫子さんは相変わらずですね。きっと出来ますよ!」
菊ちゃんの応援を聞きながら
少しだけ真剣な思考に切り替える
だとしたら、ちーちゃんの言う通り
悪鬼族にも勝てない、イオリや菊ちゃんにも勝てない
今のままじゃつばっきーを正気に戻すことは不可能だろう
正直、今まともに魂魄族に戦えるのは楓っぴだけだ
私やまりりん、ムギちゃん、ちーちゃんも危ういだろう
やはり・・・・この先はどうしてもあのモードにもう一度入らなければならない
あの・・・・殺戮モードに
「あ、それと、六連星には一人ずつ『輝石』と呼ばれるものを持っているんです。私はエメラルドで、イオリはアメジスト。その宝石を持っていると新たな力を手に入れられるんです。人間である撫子さん達でも害なく使えるので、アメジストの方は撫子さんにお渡ししますね」
輝石?もしかして人外になった時
菊ちゃんが胸の真ん中につけてたって言ってたやつか?
アメジストをまじまじと見てとりあえずポケットに入れる
とりあえず、まりりんたちに色々報告しなきゃな
「そういえば菊ちゃんはこれからどうすんの?」
「弟が心配ですが、皆さんにお任せするわけにもいきません。これからは私もお供します!もう裏切ったりしませんので!よろしくお願いします!」
「へーそれは心強いや。よろしくね、菊ちゃん。それともう敬語いいよ?これからはタメで同じ立場としての仲間だからさ」
「わ、分かりまし・・・・分かった!頑張りま・・・・頑張る!」
「あはは!全然敬語消えてないじゃーん!」
なんか、この章でのおかしい話は
主人公が一番に強いわけでも一位じゃなくてもそれと同格なライバルがいるわけでもなく
三番目くらいにつよく、一番目とかと圧倒的に差があることですよね。
椿が主人公の話は落ちこぼれからの這い上がりみたいな感じがあったので、違和感ないんですが
撫子は元々天才で一番強かった設定があったから複雑な人がいそうです。正直今自分複雑ですw主人公より他の皆のキャラが濃いのでw
でも魂魄族編が撫子の大きな変化になると思うので大丈夫!だと思う!!
次回の前書きに菊のプロフィールと、天翼族で更新された戦闘力一気公開します




