封印された拳
楓の秘密がチラリと見えるかも?
腕を組んだまま楓っぴは華麗に足だけで幻妖族を倒していく
一匹の腹を蹴り、膝をつかせてからその一匹の頭に乗ると
左右からくる攻撃を避け、全宙しながらかかと落としで一気に三匹KOさせる
そのまま逆立ちしながら回し蹴りして一蹴する
そして最後に残った幻妖族に
床と体を平行にしながら五回転回り、渾身の蹴りで全滅させた
楓っぴに変わってから3分も経ってない気がする
なんとなくやられた敵の数を数えるが
多分、私達三人で二百匹は倒したかもしれない
「楓っぴってなんで蹴り技ばかりなの?拳の技の方が強そうなのに」
「・・・・私は闘いでは決して右腕だけは使わないと決めたんだ」
『その言葉と共に楓の頭の中にはある言葉がフラッシュバックする。「来ないでよ化け物!」と言われたあの日の事を。しかし、すぐにその記憶は消えてしまった』
「・・・・・・先を急ぐぞ。茉莉とムギが心配だ」
楓っぴはなにかを思い出したような顔をしてから
一人で先に進もうとする
まりりんとムギちゃんは無事なのだろうか
すると上から恐ろしく禍々しい力を感じて
楓っぴの頭を掴んですぐに伏せると
上から魔法が降ってきてちーちゃんに直撃する
あ、ちーちゃんも伏せさせるの忘れてた
「困るわ〜自分。幻妖族をたった十分で全滅させられるとは、俺ら三人だけになってもうたやん」
「失笑。また増やせばいいだけの話です」
「雑魚はどうやっても雑魚だ。死んでもなにも起こりはせんよ」
鎌を持った死神のような人間と
大きな双剣を持った騎士みたいなのと、怪力そうなムキムキの男がゆっくりと空から降ってくる
見た目はほぼ人間だ。だが背中についてる悪魔のような羽で
おそらく幻妖族の力を持った人間だということだ
族長がボスじゃなかったんだ・・・・
「人外六連星の一人、長鎌の死神 イオリ。まさかこんなに早く逢えるとは思わなかったわ♪」
ダメージを喰らったはずのちーちゃんが
服に着いた埃を払いながら嬉しそうに話す
人外六連星・・・・なにそれ四天王的なやつ?
ということは超強そうだね
「人間を餌にするのも飽きてきたんやわ。少し実験台になってもらうで」
瞑られていた目が少しだけ開いた瞬間
私の目の前まで瞬間移動してきて鎌で切り刻もうとする
私はそれをイナバウアーして避け、そのままバク転してイオリの顎を蹴って距離を開ける
「実験台ねぇ・・・・悪いけど、そんな暇ないんだ。全力でいかせてもらうよ」
あと二話ほど書き溜めてはいますが
次回から九時に一話投稿に戻します
楓はここまで強くする予定はなかったんですが
多分仲間になるキャラクターの中で一番楓回が多いかもしれません
それは多分次回を見れば分かるはず。次回もお楽しみに!




