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あの女子校には男の娘がいる  作者: あんこ
第二部前半『あの英雄は人外である』
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これが私の奥の手だ!

なんか見たことある題名だけど気にしないw

楓っぴの蹴りをもろに喰らい

5メートルほど吹き飛ばされそうなのを

地面に足をつけてズリズリと後ろに下がり勢いを殺す

楓っぴは腕を組んだまま、すぐに私と距離を詰めると

バク宙で私の顎を蹴り、片足で腹に三発蹴る

全く反応出来ない私は全てもろに食らって片膝をつく


「そんなものか?英雄さんよ」


「ちょ・・・ふつーにキツイんですけど・・・・あんた一体・・・・?」


「私は常に鍛えてただけの話さ」


楓っぴは左足を頭の上まで上げると

どこからともなく炎が降ってきて

左足に付着する。打撃に魔法を利用した戦い方か・・・

てかその足熱くないの?大丈夫?


流石に燃え盛る足技を受ける訳には行かず

足のふくらはぎと太ももから一瞬だけ出てくる

音符を見比べて頰をかするレベルのギリギリの範囲で避け続ける


「そういえばお前は音を色として見えることが出来る共感覚の持ち主だったな」


「まあね〜あんまり活用したことはないけどこういう時便利なのさ♪」


「だが見たところ殆ど反射神経で避けている。そのうち反応出来なくなるさ」


流石は楓っぴ。共感覚は動いたタイミングでないと音が出なく

くる方向が分かったところで一コンマもないぐらいで攻撃が当たってしまう

方向さえ分かれば反射神経でどうにかなるが長期戦には向いてないのだ


楓っぴの早い足技を難なく避けると

軸足にしていた方の足の膝を私のおでこに当て

右手で私の頭を掴んでそのまま私の後ろに立つと

また両膝だけで私の後頭部を三回蹴って壁まで蹴り飛ばされてしまう



「撫子ちゃん!負けちゃってるよどうしよう!」


「・・・・道明寺さんがここまで苦戦するのも珍しい。ですが、彼女の力は相当なものですね」


「茉莉ちゃんに同意♪あれは大したものね〜♪」


「見解してる場合なの!?このままじゃ島に行けなくなっちゃうよ!」


「大丈夫よムギちゃん♪撫子ちゃんはピンチに強いから♪」


三人の会話が聞こえる

聞こえるだけで三人の表情は伺えない

それほど私はボロボロになっていた


「私の勝ちだな。気絶してもらうぜ」


楓っぴは左手を空に掲げ

ソフトボールくらいの大きさの白い火の玉を

出すと

そのまま豪速球で私にぶつける

燃え盛る炎の中、私は不覚にも笑ってしまう


「どうした?何を笑っている」


「いやあ〜参ったよ楓っぴ。奥の手をこんなに早く披露することになるとは思わなかったからさ」


私はそう言って周りの炎を衝撃波で一瞬で吹き飛ばす

そして私の全身の筋肉がミシミシと唸り上げる


「な、なんだ?お前のその底知れぬオーラは・・・・!二倍・・・四倍・・・・いや、これは・・・・・」


「全能力上げ・・・・・八倍だぁぁぁぁぁ!!」


急激に上がった戦闘力に

部屋がバキッと亀裂が走り出す

これが・・・私の奥の手だ!

なんと特別章で披露した全能力上げを解放!?

何故薬を飲まなくても出来るのか?

特別章では一瞬しか出なかった八倍は扱い切れるのか?

あと一話で今年も終わります!

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