悪くないかな
元々復活する予定のなかった撫子VS向日葵回
元々二人とも復活させる気ゼロだったので流れって怖いなって思いました
『坂本百合さん。場外により失格になります。残り時間後6分です』
そんなアナウンスが流れるころ
撫子は無表情で未だ御厨茉莉が自爆した所から離れられないでいた
私はあの人に何をしてあげられただろう
この紋章をもらってなんとなくでやってたけど
支えになれてたのかな?・・・・わかんないや
「撫子!やっと見つけたわ!またあそびにきたわよ♪」
「あーごめんひっちゃん、今それどころじゃないんだわ」
「そんなに茉莉のことが気になるならこの学園祭で生き残って頼むといいわ!なんでも叶えてくれるんだからきっとなんとかなるわよ!」
死んで跡形もないやつをどうやって生き返らせるんだよ
とは思ったが可能性は信じたい
私は意を決すると向日葵と正面で向き合う
向日葵は嬉しそうに身構える
私の心臓の鼓動が早い
あの殺戮モードからまだ薬は服用していないけどなんとか元に戻れた
またあのモードになってしまったら今度はこいつを殺すかもしれない
すぐに終わらせないと・・・・
私が攻撃しようとした瞬間、地面から大量のひまわりが私に絡みつく
引きちぎろうとするがさらに絡みついて動けなくなる
するとぴっちゃんはあの地味子ちゃんにも使った魔法を溜めている
およ、いきなりピンチ
「満開の向日葵よ!受け取りなさい!」
魔法は思いっきり私に当たり
私もかなりのダメージを食らってしまう
ひっちゃん・・・・あんたどんだけ力隠してんの?
やっぱり何かしらのモードに入れないと無理じゃん
私はあらゆるポケットを探ると純粋モードになれる薬がぽろっと落ちる
・・・・残ってんのはこれだけか・・・・しょーじきせーとかいちょーに残して置きたかったけど
ま、せーとかいちょーはつばっきーが倒してくれるでしょ
私は錠剤状の薬を水も飲まず一錠飲みこむ
「全能力上げ・・・・一気に四倍だ!」
体の筋肉がちょーきしむような音がしてから
自分でも制御できないスピードが出てきて
攻撃もできずひっちゃんの横を通り過ぎてしまう
「おーっとっとっと、この状態になったからには手加減できないよ」
「いいわね!楽しくなってきたわ!」
私はすぐに突撃してひっちゃんを殴り飛ばし
跳躍しようとして勢い余すぎて前宙を五回転してから
両手を握りしめ地面に叩き込み
また下に回り込んで空に蹴り上げると
壁を蹴り両手を伸ばし突進して地面に押さえ込む
流石四倍上げ、ひっちゃんなすすべもないじゃん
「ねえ撫子聞かせて?どうしてそこまでして強くなるの?」
「そこまでして?んー、わかんない。でも守りたいもののために戦うのも悪くないかなって」
「・・・・流石ね、貴方には何度戦っても勝てる気がしないわ」
「お褒めにいただきサンキュー♪」
そのままひっちゃんは自分から場外に落ちた
ふーっ、なんとかなったなぁぁぁぁあああ
ちょちょちょ体めっちゃ痛い
やっべーこれは本当に時間稼ぎもほとんどできないかも
りゅりゅん、つばっきー・・・・大丈夫かな?
撫子決死の全能力上げで向日葵を圧倒!
生き残ったとはいえ体は崩壊寸前、果たして撫子はどうするつもりなのか?
残された兵士は竜、撫子、そして椿
残りはあと山茶花のみ!
果たして椿達は倒せるのか?
最高のクライマックスが待っている!




