全てを捧げましょう
おそらくですが二話分の量となってます
「どうやらこれは私が本気を出さなければ勝てないようですね」
まりりんはそういったと同時に
紋章解放をし、金色の魔法を見にまとう
それめっちゃまぶしいよねどういう理屈?
私の疑問をよそにまりりんの魔法は
まもるんを襲うがまもるんは全て避け
身軽なステップでまりりんに攻撃を当てていく
無の境地ってほんとに厄介だよね
それをつくづくと感じてると
りゅりゅんとゆりりんが支援に回るが
それも全て避けられ簡単に吹き飛ばされてしまう
いやーこれはちょっと3人がかりでも無理っぽいぞー
しかしマリリンはあきらめず必死にまもるんに攻撃を当てようとする
攻撃しては避けられ攻撃しては避けられ攻撃しては避けられ
それの繰り返しだ。何とか隙を作っていきたいけど
やっぱり10分ぐらい寝たいかな!(やりたくないだけ)
マリリンの魔力をどんどん増強するのが分かるが
当たらなければ意味がないそんなこと思ってると
ゆりりんの魔法がたまたま近くの瓦礫に跳ね返り
一瞬だけ驚いた顔をしたまもるんはギリギリを避ける
ゆりりんはすかさず攻撃しようとするが
首筋にトンッと手刀で叩かれ膝をついてしまう
やはり咄嗟の攻撃にはまだ体が追いついていないようだ
まりりんはそれに気づいてあらゆる方向からホーミング魔法を打つ
魔法はすべてまもるんを追いかけるように向かうが
まもるんが少し魔力を上げるとその魔法は何もなかったかのように消える
な〜るほど〜魔法も無にするってわけか
「私にそんな攻撃なんて効かない。あなたも何か守りたそうにしてるけど、全部捨てて楽になれば?」
「楽になる?何を馬鹿なことを…私は何一つなくしたくないんです」
まりりんの謎の覚悟に私はキョトンとして
まりりんを直視するまりりんはそれに気づくと微笑みかける
「そう感じさせたのは…あなたのおかげかもしれませんね」
「馬鹿馬鹿しい・・・・友達なんて・・・・全部消えちゃうんだ!だったら私は全てを捨てる!」
「何一つ守れなかったからと言って今の友達を無くすのは間違っています!」
「うるさいうるさいうるさい!」
まもるんは頭を抱えながらまりりんを殴り飛ばし
後ろに回り込み軽く魔法で空中に浮かせると
まりりんの上に乗ってから足で地面に突き落とす
そして銀色の魔法を両手に込める
「消してあげる・・・・無限」
まもるんの魔法はまりりんを包み込む
や、やばい!私は助けに行こうとするが痛みが全身に走り動かなくなる
しかし魔法の中から声が聞こえる
「決して私は誰かを守れたことなどありません。だからこそ、約束を果たそうと決めたんです」
まりりんは魔法を中から弾き飛ばす
金色の魔法は更に膨れ上がりまもるんに突撃していく
まもるんはすぐにまた同じ魔法を放つが
パンチ一つで相殺させ、ようやく一発攻撃が当たる
まもるんは何か焦った様子で魔法を放ちまくるが
全てまりりんの魔法を帯びた拳で相殺させる
「全てを捨てた貴方とは違う!私は全て!守りたいんだぁぁぁぁぁあああ!」
前にあんちゃんに使ったどでかい魔法の槍を放つ
まもるんはギリギリ魔法を無にするが
魔力が強すぎて弾かれてしまう
まりりんは間髪を容れず魔力を最大限まであげる
火傷の跡は膨れ上がり、目から血の涙の様なものが流れている
「貴方のたおし方は簡単です・・・・貴方のその力より上回ることです」
「ちょっ、ちょっと待ってまりりん!そんなに魔力使ったら死んじゃうよ!」
「構いません!私はこの戦いに全てを捧げましょう!」
どんどん膨れ上がる魔法にまもるんはヨロヨロになりながらも
最大限の魔法を手に込めまりりんに放つ
「消えろ!御厨茉莉!!!」
「・・・・すみません・・・・貴方との約束、守れそうにありません」
「茉莉先輩!こんな時に何言ってんの!!」
「ありがとう、私に優しくしてくれて。ありがとう私に生きる理由を作ってくれて。ありがとう・・・・六道さん、小原さん、そして・・・・撫子さん。光焔 破滅」
茉莉先輩の全てを捧げた魔法は
守の魔法を吹き飛ばしそのまま守をも吹き飛ばす
私は地を這うように茉莉先輩の元へ向かおうとするが
その場はもう空洞になっていて茉莉先輩の姿はどこにも見当たらなかった
こんなの・・・・こんなのってないよ・・・・
私はその場に立ち尽くしていると何処からか生徒会長の声が聞こえる
「御厨茉莉は自爆による死亡・・・・ということにしておくわ。引き続き戦闘を続けて」
あまりにも無情な声に怒りが湧き立ち上がるが
椿に腕を掴まれ止められる
「椿!止めないで!」
「ダメだ先輩。そんなの、御厨先輩は望んじゃいない」
まだ私何も言ってないのに、椿は無表情だ
「でも!「でもじゃない!俺だって・・・・怒ってるんだ」
椿の怒りの表情に私は何も言えず、なんとか怒りを収める
危ない、あのままだとあの時の殺戮モードに入るとこだった
茉莉先輩、待ってて・・・生き残って、必ず生き返らせるからさ!
私の決意と同時にゆっくりとはっちゃんがこちらに歩いてくる
「どうやら俺以外は落ちたようだな。そっちもかなりの痛手のようだが?」
「・・・・あいつをぶっ飛ばす前にまずはお前をぶっ飛ばす。今俺は機嫌が悪いんだ」
御厨茉莉、まさかの自爆!
撫子に生き残るという約束を懸命に守り、一人の人間として全てを守ろうとした結果かもしれません
さて、珍しく静かに怒っている椿はなんらかの変化が!?
残り後十分、そして残り八人(多分)
果たして椿達は生き残れるのか!?




