ゾーンだらけの戦い
こうして見ると白碧チームってクソ強いですw
「親父?清水先輩に学園長まで、なんのつもりだ?」
「白碧、お前だけ抜け駆けは許さんぞ。我が息子と戦うのは楽しみだったんだ」
「そーだよー白碧ちゃん、守達も混ぜてもらわなきゃ♪」
「ま、今のでこいつは動けなくなっただろうがな」
お父様も、清水先輩も、学園長も、白碧も
今四人揃えば嫌でも何故このチームにしたのかがわかる
この四人は全員、ゾーンに入れることだ
前に白碧とゾーンでの共闘をしたからこそわかる
ゾーンとゾーン同士の相性は抜群だ
それが四人?気が狂いそうになる
俺はなんとか立ち上がろうとするが
三人の魔法をまともに受けてしまった自分はすぐにまた倒れてしまう
しかしようやく回復した五人が俺を囲うように立ってくれる
「ちょっとつばっきー!これ多くない?」
「文句を言わないでください道明寺さん、この戦いで一番厄介なのは生徒会長と六道さん、その片方がピンチなら狙うしかないでしょう」
「ここは任せろ椿、時間稼ぎにならなるだろう」
「そうかい?僕は倒せる自信があるけどね」
「勝つ気でいなきゃ全滅するだけだよ・・・なんとかしないと」
「すまない皆!頼んだぞ!」
道明寺先輩と御厨先輩は清水先輩に
龍はお父様に、蒼は白碧に、百合さんは学園長に勝負を挑み
俺からは見えない場所に行ってしまった
任せたぞ・・・・皆・・・・
「どこの馬の骨かと思ったら・・・・天空の息子か」
「よく分かったな、姉さんはまだ気づかないのに」
「へっ、あいつとは長い付き合いだ、お前の世話もした記憶はあるぜ」
「俺の記憶にはないな」
「悲しいこと言うねぇ・・・まあいい、かかってきやがれ!」
椿の父親、秀英さんは俺の父さんが慕ってた人か
正直勝てる気はしない、ただの時間稼ぎにしかならない
しかし、もし椿が動けるようになったところで
おそらく一番不利な蒼のところに行くはずだ
だからここでこいつを落とさなきゃ、不利になる
俺は覚悟の上で全身全霊の力でこいつを倒さないといけない
「考え事してる場合か!」
「最初から全開だ!」
秀英さんと拳をまじらわせながら考える
姉さんと父さんが使っていた先天性集中力過剰
俺にも似た力があるはずなんだ
思い出せ、姉さんとの思い出を!
すると何かがフラッシュバックする
これは姉さんと夏に水鉄砲で遊んだ日?
「わあーー!お姉ちゃん強すぎ〜!」
「あなたにも出来るわよ」
「なんでお姉ちゃんはそんなに強いの?」
「え?私は別に・・・・でも竜もすごいよ、当てるのが難しいもん」
「僕は大したことないよ〜」
「だって竜、踊ってるみたい」
・・・・踊ってる?
前に姉さんは変なことを言っていた
水鉄砲で遊んでる時とか、俺の戦い方がまるで踊ってるようだと言っていた
当てるのが難しいって
・・・・なるほど、そういうことか
なんと第一章の百合の記憶からヒントを得て竜がつよくなった?
踊るような戦いとはいったいどういうことなのか?
次回もお楽しみに!(一章の記憶については皆さん戦争の生き残り』をご覧ください)




