全てを守るため
遅れをとる、御厨先輩はそう言っていたが
戦況は変わらなかった
道明寺先輩という存在はあまりにも偉大で
俺たち五人の攻撃は殆ど通じず
俺はゾーン『仲間』が解けてゾーンの状態になってしまう
くそ・・・何か策はないのか・・・・
「どうやら・・・・私は道明寺さんの立ち位置にならないといけないようですね」
御厨先輩は意味深なことを言って
首すじ付いている△の紋章を撫でる
するとその紋章はピンク色に光り
御厨先輩から大量の魔力が溢れ出る
その魔力は御厨先輩を包み両手にピンク色の炎を灯す
なんだ・・・・これ・・・・
「紋章を持った兵士のみ使うことが出来る紋章解放です。六道さんも出来るはずですが?」
いやなにそれ聞いてない
俺は背中にあるであろう×印を触ってみるが
何も起こらず、京塚さんに会ったら聞かねばならないな
そんなこと思ってる間に御厨先輩の周りを
魔力を帯びた剣が円状になり回りはじめる
なんだかそれは神々しくも感じる
「光焔、グラディウス。この技は少し痛いですよ!」
御厨先輩は大量の剣を一気に投げる
全ての剣が杏さんに刺さり、痛そうにするが
振り回すと剣は全て抜けてしまう
剣は落ちるとまた御厨先輩の両手に集まり
100メートルはあるデカイ魔力の槍をつくる
御厨先輩の左腕の火傷の跡がどんどん広がってる気がする
痛そうに苦痛の小さな悲鳴を上げながらも最高出力と思われる魔力槍が出来上がる
「無理しないで下さい先輩!そんなことをすれば先輩まで!」
「構いません!」
「何故そこまでして戦うんですか?貴方ほどの女が何故?」
「今福さんには分からないかもですね・・・これも私なりの決意です!」
「そのような決意・・・我が打ち砕いてあげましょう!」
「私達はここで終わるわけにはいかないんです!邪魔は・・・・させない!!!」
杏さんの渾身の一撃と御厨先輩の渾身の一撃がぶつかる
御厨先輩の槍は杏さんの拳を貫き
そのまま心臓部分と思われる場所を貫く
すると杏さんは苦しみ、大爆発して場外に落とされた
御厨先輩もそのまま膝をついてしまう
俺はすぐに駆けつけて御厨先輩を支える
あんなに美人だった御厨先輩の顔や腕はほぼ火傷の跡になってしまう
「醜い姿になってしまいましたね」
「御厨先輩・・・・ありがとうございます」
「お礼なんてよしてください。まだ終わったわけじゃないでしょう?」
「そうですね・・・まだ半分を切ったばかりです。まだまだ尽力せねば・・・」
御厨先輩かっこよすぎですねw
御厨先輩の絵を描いたんですが次回に紹介したいと思います
さて、椿チームは一旦おやすみして、次回から白碧チームを少しだけ出します
御厨先輩が杏を倒した頃、秀英はなんと宝玉とはちあっていた!?
次回、決められた運命




