麻痺VS麻痺
龍回とちょい蒼回です
なんだかこの二人の回は毎回変な感じになります
椿が起きた頃、竜は・・・・
「もう降参か?」
すでに、膝をつき息切れをしていた
先天性集中力過剰の前では早撃ちなどほとんど意味がなく
自分が麻痺させようとしたら相手が先に麻痺をさせてくる
竜は手も足も出ない状態だった
「お前は成長した・・・・だが・・・・お前はまだ弱い」
父さんはそう言って背後に回り魔力で作ったくないを持って首筋を狙う
・・・・その攻撃を待っていた!
父さんと戦ってわかったことがある
どれだけ集中力を上げても攻撃するには一瞬の隙が出来る
その一瞬を狙い銃に込めた魔法を早撃ちで胸部に当てる
どうやら俺の考えは当たったようで父さんは数メートルほど飛ばされて倒れる
「俺が弱いと言ったな・・・・本当にそうか、その目で確かめてみろ!」
俺は銃を五十発ほど早撃ちする
しかしそれは父さんに当たることはなく殆どが通り過ぎていく
「血迷ったか?その程度では私を倒せないぞ」
「フッ、俺は逃げ場を無くしただけだ」
銃弾は色々な場所に留まり父さんを囲うようになっている
そして俺は掌を握るとその合図と共に銃弾は一気に父さんに降りかかる
集中力を上げて時を止めた感覚になってもこの状態じゃ逃げ場はない
煙が晴れると全てまともに食らった父さんが立っていた
「恵美の銃撃の速さだけでなく、俺の麻痺や戦術の良さもある。百合とはまた違う良さがあるな」
「ははっ、姉さんには勝てないさ」
「お前なら・・・・託しても良さそうだ。しっかりやれよ」
「父さん?どこに行くんだ?」
「俺はもう落ちる。元々やる気はなかったんでな・・・・百合は頼んだぞ」
「・・・あぁ、任せとけって」
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一方蒼は
「オラオラオラオラ!避けてばっかりじゃ何にもならないぞ!」
攻撃が当たれば強くなるということに気づいた蒼は
避けてばかりの戦いになっていた
何度か拳を交えてみるも、力負けしてしまいまた避けるという戦い方だった
これはただの時間稼ぎにしかならないことを
だれか・・・・何か・・・・!
「なんか大変なことになってんな」
「・・・・椿か・・・君は毎回遅いんだよ」
「ははは、悪いな。待たせてごめんな、俺も参加させてくれよ」
椿帰還!しかし体力を奪われた椿は紫陽花にどう立ち向かうのか!
次回 俺に元々力なんてなかった
お楽しみに!




