合わない二人？
長めになっちゃいました
「おかしいわね、貴方は小原蘭と対戦してたはずよ」
「らんらんなら自分から落っこちたよ。私が負けるわけないじゃん？」
「威勢だけはいいのね。私達二人を倒せるかしら？」
「心配しないで、お楽しみは始まったばかりだよ」
「それじゃアゲてくよ〜♪弾け飛べ♪光焔 火花！」
湯婆が初っ端から魔法で周りを破裂させ
砂けむりで見えなくなった所を薔薇が突撃してきて
鞭で撫子を叩こうとするが撫子は更に迅速に動いて背後に回り込み
薔薇の鞭を持っている手の方を手刀で叩き、鞭を落とすと
また迅速に動いて今度は薔薇の目の前に現れて腹パンをかまし
少し頭が下がったのを確認しながらまた背後に回り
踵で頭を蹴り落とし地面にめり込ませる
すると湯婆が上から攻撃しようと降ってくるので
私は風式魔法を軽く出して吹き飛ばす
するとその隙に薔薇が逆立ちの勢いを利用した足技をしようとするが
その足を掴み一回転してから放り投げる
「どうした？威勢だけいいのはそっちの方がだったかな？」
「この！舐めるな！」
「あ、ちょっと薔薇！一人で行ったら危ないって〜！」
「二人ってなんか息合ってないよね、そういうのもっと考えたがいいぞ〜☆」
薔薇っちは考えなしに突進してくるので
私はそれを華麗に避け薔薇っちを踏み台にして跳躍して隙だらけの湯婆をなぐりとばす
「ごめんねたんたん♪ガラ空きだったもんでさ」
「たんたんってパンダみたいで可愛い！」
「言ってる場合！？こいつ一人に負けるわけにはいかないわ！」
薔薇っちはそう言ってまりりんに魔法を飛ばすので
今度はたんたんを踏み台にしてギリギリまりりんを拾うことに間に合った
「いちいち助けるのに姫さま抱っこしないでくださる！？」
「しょうがないじゃん拾いやすいのが悪いんでしょ！」
「そこに怒ります！？」
「大丈夫まりりん！私を信じて！絶対守ってみせるから♪」
私はキメ顔で名台詞(自称)を言ってからまりりんの顔を確認せず地面に置く
すでに背後から二人が最高出力の魔法を溜めていた
おーっと、これはちょいとやばくない？
らんらんに見せたあの力、出し惜しみしてる場合じゃないよな〜
私は薬を飲み純粋モードに変えありったけの魔力を解放する
「これが最大出力よ！」「ふっとんじゃいな！」
「「合体光焔魔法！神龍！」」
二人の最大出力の魔法が私に向かってくる
私も全能力四倍上げをして両手に血をつける
「吹っ飛ぶのはお前らだ！風式 鎌鼬！」
私の魔法と二人の魔法がぶつかり合う
流石に四倍上げでも互角と思わせるほどジリジリと追い込まれたり追い込んだりという感じで魔法が行ったり来たりする
くっっっっそ、体が持たない・・・・でも、負けるわけにはいかない！
「全、能力、、上げ・・・・8倍だ！！！！！」
やったこともない全能力上げ八倍魔法は
あまりにも反動が強く、能力を上げた途端体が魔法に弾き出される
しかしその一瞬だけ上げた魔法は
二人の魔法を簡単に吹き飛ばし二人にぶつかる
「ば、ばかな！！」
「うそ、私達が負けるなんて・・・！？」
二人はそのまま場外に吹き飛び
私は立ち上がれないほど息切れして仰向けに倒れる
やっべぇ・・・こりゃしばらく純粋モード使えねぇや
「・・・あの、大丈夫・・・・ですか？」
「これが・・・・大丈夫だと・・・・思う？」
「何故そこまでして私を助けたんですか？貴方は終盤まで体力を温存しておくようにと「大丈夫だってまりりん、少し休憩すればなんとかなるから」
私は息が整わないうちに立ち上がり
まりりんを置いて百合っちがいるであろう場所へ向かおうとする
しかし全身に激しい痛みが走り、また膝をつく
するとまりりんがポケットから袋を出して
私の関節部分を当てるとどんどん袋がひんやりと冷たくなる
水龍魔法の応用だろうか、私はきょとんとしてるとまりりんはクスりと笑う
「情けない顔をして、無理は禁物ですよ」
「で、でも他の援護しなきゃ」
「きっとあの方達なら問題ありません、何かあった時に、温存しておきましょう。私は貴方の体の方が心配です」
「えぇぇ〜、しょうがないな」
これって言うところのカップリングというやつでしょうか、書きながら尊い・・・・ってなりましたw
