お前達は弱過ぎる
今日は調子良いので三話投稿です!
次の投稿は9時になります
『百合の場合』
緑色の肉体に一つ目の明らかに魔物と言わざるを得ない相手
私は恐怖心を抱きつつも魔物に攻撃しようとするが
一つ目がギョロッとこちらを見るのが見え
「ひっ」と声に出して私は近づけずにいる
「ナンダオマエ?コナイノカ?」
気持ち悪い聞き取りにくい声で私に挑発してくる
くぅ、銃さえあればこんなの楽勝なのに
私はジリジリと後ろに詰め寄るも
後ろからロープみたいなので体を縛り上げられる
振り向くと龍君と戦っていたはずの色違いの赤色一つ目魔物がいた
「ケケケ、バカナオンナダゼ」
魔物達はドシドシと重い足音を立てながら近づいた来る
いや!来ないで!私がそう願うと
「百合さん!下がってろ!」
椿さんの声とともに龍君と椿さんが二人の魔物を蹴り飛ばす
その拍子にロープが解け、椿さんに抱えられる
「ご、ごめんなさい、私」
「気にするな百合さん、あんなの気持ち悪いもんね。龍!二人相手できるか?」
「問題ない。椿はさっきの毒男をどうにかしてこい」
「あはは、わかってるって」
椿さんはどこかに行ってしまうと龍君が私を庇うように前に出る
「龍君、無理しないで」
「大丈夫だ、お前は自分の心配をしとくんだな。次は庇えないぞ」
「ナンダオマエ?」「オレタチノエサトルナ。オマエモクッテヤル」
赤と緑の魔物はそう言って一気に攻撃してくる
魔物は龍君の身長の二倍あるし体格が違う
だけど龍君はどちらも片手で相手をし
魔力で作った拳銃で目にも留まらぬ早撃ちで魔物たちを圧倒していく
「人外のくせにお前達は弱過ぎる。出直してくるんだな」
「オ、オノレ!」
魔物達は最後の力を振り絞り手から大量のロープを出し龍をしばりあげる
ま、不味い!あのままだと道連れにされちゃう!
私は立ち上がろうとするが足が震えて動けない
臆してちゃダメだ!私はもう目の前で人を失いたくない!
動け!動け!全神経を注ぐんだ!
抵抗してる龍君を魔物が引きづり出して場外へと連れ出そうとしてるところを
私は先天性集中力過剰を利用しギリギリで助け出す
急に引っ張っていたものがなくなった弾みか
魔物達はよろけてそのまま場外へと行ってしまう
「すまない、手間をかけさせた」
「大丈夫だよ、ありがとう龍君」
一安心し私は先に椿さん達がいる方へ向かった
龍君はぼーっと私の後ろ姿を見てボソリと呟いた
「なんだ今の温もり・・・・なんだか・・・・懐かしいような」
だけどその呟きは私に届くことはなかった
フラグが立ちすぎて多分龍の正体読者全員知ってるよなって思います
次回は撫子と茉莉です
もう仕上がってるのですが笑える回になってます




