表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あの女子校には男の娘がいる  作者: あんこ
最終章〜100を終わらせ1を作る〜
105/400

見捨てていい人なんていない

主人公は名言製造機とでも言わんばかりの話になりましたw

『自爆システム発動まで後1分です』


律儀に教えてくれる自爆システム付きの金庫

俺はあまりのことに同様する


「え!?自爆って!えぇっ!?」


「どうやら二重ロックだったようね、でも爆弾らしきものはない。完全に詰んだわ」


「どうしましょう!」


「まだ40秒はある、さっさと逃げればなんとかなるぞ」


「ダメです!この辺りにはまだ普通の人達がいるんです!俺たちだけ逃げるわけにはいかない!」


俺の言葉に驚いた表情をする恵美さんを放置して

俺は金庫の中身を探る

・・・・ちっ!爆弾さえ見つければ解剖出来るのに!

もう時間がない!


「あなたはまだ光があるのね」


恵美さんはよく分からないことを言ってその金庫を持ち出す


「何をしようとしてるんですか!?」


「私の魔法は光焔 防御(バリア)。バリアでここ一帯を覆えばまだなんとかなるわ」


恵美さんはそう言って魔法を唱えると

恵美さんの周りで白いガラスの様な物が覆う

でも、これじゃあ恵美さんは!?


「私はいいの、貴方は生きて」


爆発まであと10秒、もう時間がない!

恵美さんを見捨てていいのか?いいわけない!

やるしかない!俺はゾーン『力』を解放する

恵美さんはびっくりしてこっちを見る


「貴方は見捨てない!絶対皆生きるんだ!」


本来魔法なんだから壊れるはずのないバリアを

俺は力任せで強引に壊しに行く

拳でやってるはずなのに拳とバリアの間に金属音が鳴る

くっそ!めっちゃ硬い!


「やめて椿君!やめなさいってば!私はもういいの!」


「見捨てていい人なんているわけないだろ!」


俺の言葉と共にバリアはガラスの様に割れ

俺は自分でもびっくりするぐらいの速さで爆弾を取り

空へと思いっきり投げる


「いっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええ!」


俺の願いはギリギリ届き500メートルほど飛んだ所で爆発する

間に合わなければこの辺の街ごと吹き飛ぶんじゃないかという程の爆発

間一髪すぎて俺は力が抜け座り込む


「どうして?どうして私を」


「どうしてって、俺達は仲間なんです。助け合うのは当たり前でしょう」


「フッ、貴方ってばか?この組織でそんなこと言うの貴方だけよ?」


初めて見た恵美さんの笑顔は凄く綺麗だった

すると恵美さんは今まで巻いてたマフラーを取り

長い白髪が風になびく


「私は娘と息子を失った、その2人を生き返らせる為、天空と一緒に活動してきた」


・・・・天空?って多分坂本さんの父親だよな

なんで恵美さんがあの人と・・・・?まさか?


「あの、その2人って百合と龍と言いません?」


「そうだけど・・・何で貴方が?」


「いやぁ・・・・そのぉ・・・・物凄く言いにくいんですが」


俺は坂本さんから聞いた戦争での話を話した

やっぱり恵美さんと初めて会った時に感じたのは

どことなく坂本さんに似てたからだ

坂本さんやその父親が話していた戦争に母親のことは何も言っていなかった

すでにその時いないのかと思ってもいたが

きっと何かしらあってこの人はその場にいなかったのだ

それで子供達が死んだと勘違いして・・・・ということだと思う

俺の推測は当たった様で全然理解出来ていない顔をしている

そりゃそうだ、俺もお父様が生きてると知った時は似たような反応だったからな


「そんな・・・・じゃあ私は一体・・・・・」


「恵美さん、俺の言ってることは嘘じゃないです」


「じゃあ貴方は?どうして貴方は宝玉様の元に?」


この人はまだ救えられる、俺はそう判断し

今までの経緯や今回の目的などを話す

恵美さんは終始驚いていたが何か納得した顔だった


「私もそれに加えてくれない?宝玉様側として活動しながら色々教えるわ」


「恵美さん・・・・!はい!お願いします!」

魔法紹介

光焔

不死鳥(フェニックス)

火に燃え盛る鳥の様な魔法

物に燃え移るわけではなくあくまで通り過ぎるだけ

一瞬で火傷を負うほどの火力だが死に至ることはない


火星(マーズ)

数ミリほどの光で出来た魔法

スピード性は無いが触れれば致命傷の大爆発を起こす

御厨専用の魔法だが基本的に必殺技として活用している


閃光

閃光の様なエネルギー波魔法

両手を揃えた時のみ発動出来る真琴専用

本来なら微塵も残らないほどの威力ではあるがまだ改良の余地はある



防御(バリア)

ゾーン『力』や魔法でも簡単に壊れることのない防御魔法

狙撃兵には凄く有利だが中からも攻撃は出来ない

効果時間は約1分、椿が壊せたのはほぼ奇跡

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ