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【書籍化】意味がわかると怖いお話・解説付き  作者: 絢郷水沙


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いろんな車が見たい

 とても幼い頃、わたしはテレビで見た『働く自動車特集』に心奪われていた時期がありました。わたしは、その年のクリスマスに『いろんな車を見たい』と心の中でお願いをしました。


 次の日、わたしは赤くて大きな車を見たいと願いました。

 すると、家が全焼し母が亡くなりました。


 ある日わたしは、白くて大きいサイレンを鳴らす車を見たいと願いました。

 すると兄が突然血を吐き出しました。


 ある日わたしは、白と黒の赤いランプの車を見たいと願いました。

 すると父が制服を着た男の人たちに連れて行かれてしまいました。わたしは祖父母に引き取られました。


 ある日わたしは、わたしをいじめてくるクラスメイトに強い不快感を覚えました。なのでわたしは、黒くて金色の豪華な車を見たいと願いました。






【解説】

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 最後だけいつもと順番が異なっています。通常は、『車がみたい』→『それを見られる状況になる』という順番です。消防車が見たいと願えば家が全焼。救急車が見たいと願えば兄が倒れ、パトカーが見たいと願えば父が捕まる。

 しかし最後は人を殺すために、霊柩車が見たいと願っていました。

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