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下宿生

作者: GONJI

今週もありがとうございました!

大雨と落雷がよく起こる最近の大阪です

洗濯物干す時もいきなり来ますので油断大敵です

朝の天気予報も当てにならないような状態です

雨が降ると寒いんですよねぇ

師走に入りますので、体調管理はしっかりとですね

来週もよろしくお願いいたします


私の通っていた大学には寮が2つありました

一つはアメリカ軍の駐屯地だったころの宿舎の払下げの木造平屋長屋

もう一つは鉄筋コンクリート4階建て


木造平屋長屋の方は本当に古くて、時代を感じさせる建物でした

寮費は朝晩2食付きで月15,000円だったような・・・

じゃあ鉄筋コンクリートの方が人気があったのじゃないの?と普通は思うでしょう?

ところがこちらの建物は学生運動家(ブームははるかに過ぎていてもまだ居ました)達の巣窟となっていました

入寮するとそりゃ夜中に寝込みを襲われてオルグ(洗脳とでもいいますかね)にやってくるのです

新入生歓迎祭とか学園祭の時なんか「かまぼこ」(機動隊員を運搬するバス)がいつも来て待機していましたね


ということで、ほとんどの遠方からの学生は入寮しないで下宿生だったのです

えっ?ワンルームマンションは?と思われるでしょう?

そんなもんまだありますかいな!(笑)


男子も女子もほとんどが大家さんのいる下宿生だったのです

あるいは古い古いアパートが少しあったくらいです

このアパートなんてまさに70年代に流行った四畳半フォークソングの歌詞に出てきそうなところでした


下宿も四畳半一間が多く、その次が六畳一間かな?中には三畳一間なんてのもありました

三畳一間の下宿と言えば・・・歌に出てきますけどね・・・そういえば大学は川のすぐ横にありましたから、まさにその歌の通りかな?(笑)


なんか我が大学の学生と言えばそういうバンカラ(ハイカラの対義語)な学生が多かったのです

そんな学生が通う大学だからバンカラなのか、大学の雰囲気がバンカラだからそんな学生が集うのか・・鶏と卵の関係のような気がします


最寄り駅は大学のすぐ横にあるのですが、踏切を渡らないといけない、この駅が各駅停車しか止まらないし、快速電車等の待ち合わせをするので、よく開かずの踏切になるのです

遅刻しそうなときにそれはもう悲壮ですよ


幸い私は、当初は自転車で、次に原付バイクで、その後自家用車で通学していましたので、この踏切は渡らずに済んでいました

家から電車通学すると1時間半かかるのですが、自転車なら40分、原付バイクなら20分、自動車なら25分で着くところにあったのです

大阪市内なのになんと公共交通では行きにくい場所にあったことか・・・


学生生活は学食ならA定食が280円で食べることができました

大学の周りも高齢の御夫婦がやっておられる食堂でとんかつ定食が350円

中華料理屋さんでは炒飯が280円、定食類が500円(当時500円玉はまだありませんでしたのでワンコイン定食とは言いません 笑)

居酒屋さんでも1,000円あれば楽しめたのです


まさにバンカラな貧乏学生が集う学生街でした

でもね、派手さもなく落ちついていましたので何故か安心できたのです

そんな時代でした


あの当時の下宿生たちって今はどうしているんでしょうねぇ?

リタイアしている人も多いやろうねぇ

それなりにコツコツと真面目でしたから(笑)


ただ、医学部だけは専門課程に入ると大学病院のある中心街に出て行ってしまいましたのでねぇ

でも、やっぱり派手さのない医学生でしたけどね


学園祭で某有名歌手さんを呼んだとき「ここの学生さん達大人しいですね」なんてステージから言われたような大学でしたわ(笑)


今は、寮も廃止になり、学生マンションが周りに一杯建っているようですので、下宿生っているんやろうかな?

知る由もありませんが・・・


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