表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

霧の木

作者: ラベンダー

大きな木が、私のすぐ目の前に立っている。

辺りは霧に覆われていて、まるで夢の中のようだ。


「水をくれ」 木がしゃべった。

私は水を探すことにした。


この近くに自販機はないだろうか。

ミネラルウォーターを買って、木にあげようと思った。


けれど、お金を使うのはもったいない。

私は川を探すことにした。


私はとても貧乏なので、水を買うことすらためらってしまう。


「早く!水をくれ!」

木は急かす。


私は川を探して歩き出した。


1キロほど歩いた。疲れた。 川も、自販機も見つからなかった。


私はまた1キロ歩いて、大きな木のある場所へ戻った。


「水は!?」

木は怒っていた。


「ありませんでした。見つかりませんでした」

私は正直に答えた。


「ないじゃすまされないんだよ!」

木は怒りをあらわにする。


「わかりました」

私はそう言って、木に唾をかけた。


「このやろう!」

木は激怒した。


すると、木の前に人影が現れた。


それは、私がかつて好きだった人だった。


「来て」

彼は言った。私は彼に近づく。


そして、私は木の一部となった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ