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【壱】神様と青年
「私は神様なの。とっても偉いのよ?」
ちっちゃくて狐な君は偉そうに俺にそういった。
〜数分ほど前〜
「都会の仕事が嫌になってこんなド田舎に来てみたが、失敗だったか?」
ぶつぶつ文句を垂れながら少し山の上にある神社参りにいく。ここではちっとはマシで面白みのある生活をするために__。
「まぁ、こう言う時こそ神頼みってやつ?全然信じてねぇけどさ。まぁ、暇だし」
稲荷神社らしいので一応はお供えをもってきた。
商店で買った、甘ったるそうな稲荷寿司。
「かみさまよ。ほんとにいるなら楽しくしてくれよ。」
雑に稲荷寿司を置いて手を叩く。
やることも済んだし、神社を背にして家路に着くことに。
まだ冬の寒さを残した境内から鳥居をくぐって出ようと歩く
ササッ___
「あ?」
「もぐもぐ…うーん。久しぶりの味ね。やっぱり里の稲荷は最高。…」
こんな山奥でコスプレ?オレンジ髪をして巫女服着た小柄な女の子が稲荷を貪ってる。しかも、狐の耳に尻尾まで
「あぁ…俺ついに幻覚まで見えるくらい疲れちまったのか。」
ビクビクッ!?
「あなた、私が見えるの!?」