襲撃と三奈と引き金
2日一回投稿目指します。
「緊急事態発生、緊急事態発生この地域に避難指示が出ました」
突然のアラームに焦ったものの、こんな内陸田舎に公日本国の襲撃は少なくともないはずだから自分が原因ではなさそうなことに安心する。
「街の中心部に何者かの襲撃、公日本国の兵士である可能性が高い」
どうやら安心出来なさそうだ。
「おい、お前の情報保護能力はどうした。」
『健在なはずだ。そもそもお前を見つけて襲撃した節ではなさそうだしな』
「何か心あたりでもあるのか?」
『お前のことを気にしている女がいたろあいつを狙ったとして間違えないな。』
「どういうことだ。三奈が勇者もでも?」
『お前は疎いな。まぁ図書館で周りから聞いたら独り言みたいなことを堂々と話してるぐらいだしなw』
周りを見てみるとパニックになっているものや、なりふり構わず逃げ出しているものがほとんどだったが、冷静に状況を見ているものは不思議そうにこちらをちらちら見ていた。
「うるさいな。緊急事態だ、気にしてない。とりあえず地方の保安を任されている勇者が来る前にどうにかする必要がある。とりあえず三奈の場所が分かるか?応援に行く」
実はちょっと恥ずかしかったのは、言うまでもない。
『学校だ。人から目立たないようにするには、闇の力を使って影から行くのがいいだろうな』
「そうしよう」
人に見られていない隙を見て、本棚の影に入る。そして移動を開始した。
「そういえば何故三奈が狙われた?」
『あいつの能力は分析だ。簡単に言うと俺の能力の一部が使える。分析の対象としてお前の力の粒子を取り込んだんだろうな。多分解析中になんらかの公国の勇者の能力に引っかかったんだろうな。テレポート系統の能力で飛んできたにしては早すぎる。多分先にデュアルの能力に目を付けられていたということだろうな。』
能力目当てで近づかれていたのは悲しいが襲撃をしてきた国が分かっただけで十分だな
「まぁ能力目当てだけでは無かったようだが、、、まぁ中立国が動いたのは世界にも影響が大きそうだな」
サウジアラビアは何を考えている。
次回休憩回です。