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この乙女ゲーはバグってる。  作者: 江川ショーコ
3/13

2人目の転校生

ご意見で、性別が分からないという感想を頂いたので言っておきます!

ヒロインと本作の主人公(柊透)以外は男です!

今のところヒロインと本作の主人公以外に女の子を出す予定はありません。

とっても分かりづらいとは思いますが、よろしくお願いします!

 この世界での転校生は1人。天使ネイロ、フェミニスト。その1人。そのはずなのだが・・・。


「転校生の鈴一二三(れい ひふみ)君よ。あんたが世話してちょうだい。」


 このおネエは何を言っている・・・。


「用事ってこれですか・・・」


「ええ、そうよ。あんた、どうせ暇でしょ!」


「転校生って・・・今の時期に転入なんてどうしたんです?」


 あと暇じゃねぇ。放送部の仕事があんだよ。


「色々と事情があるのっ!そーね、あんたは世話係りだし知っておいても良いわね。この子はね・・・」


 学園長がニヤッと笑う。


「実はAIなの。」


「へぇ。よくできてますね。」


 学園長の笑みが消え、その代わり嫌そうな顔になる。


「あんたって子は・・・ほんと面白味がないわね!そこは普通、もっとこう!リアクションとるでしょ!驚くとこでしょうよ!」


 学園長は怒った。というより拗ねたのであろう。

 こちらとしてはこの世界が乙女ゲーの世界だと分かっているため、魔王だろうが魔法使いだろうがAIだろうが。言い方はアレかもしれないが、慣れている。それにさっきチラッと脳裏を掠めた記憶の情報が分かった。新キャラだ。新キャラが投入されると、新ルートが開くと話題になっていた。つまりこいつが“そう”なわけだ。


「ヨロシク。好きなように呼べば良いよ。トオル。」


「あんたはまず、他人に敬語。そんでもって、名字で呼ぶとこから学びなさい。私は・・・って名前知ってるんだから自己紹介は必要ないね。呼び方は『リン』。こちらこそよろしく。」


 学園長が厄介事を持ってきたのは今まで幾度となくあった故の対応。人って何事も慣れだよね・・・。

 リンは首をかしげ、疑問を口にする。


「君は敬語で話さないの?あと、リンってどうしt・・・」


「私はあんたの世話するから立場が上。鈴だからリン。0123(れいひふみ)って番号でしょ、どうせ。そこら辺興味ないから。それに、好きなように呼べって言ったのはそっち。学園長、用事終わったなら帰りますよ。もう暗いんで。」


 まだ拗ねている大人げない学園長に言い放つ。


「え。そ、それもそうね・・・。なんだったらアタシが送ってってあげま・・・」


「いいえ、大丈夫です。ではまた明日。」


 そそくさと出入り口から出て玄関へ猛ダッシュ。色々考えたいことがあるのに他人といられるかってんだ。玄関で息を整えながら靴を履き替える。

 さあ、脳内会議の始まりだ。


(攻略対象を任されるのって普通主人公じゃない?なんでこんなモブに・・・・・・・・・)


(ああ!駄目だ。分からん。もし何かシナリオに狂いが出ているなら、こっちは悪役ポジになったってこと?それならまだ展開はありそうだけど・・・)


(なんで至って平凡以下を悪役に?クッソ。シナリオプレイする前に死んだ自分、ざけんなっ!少しも情報が解禁されてなかったからな・・・んなもん、考えたって分かるわけねぇよ!)


(新キャラは・・・2人だったか。シルエットでしか紹介されてなかったからな・・・)


(チッ、らちが明かねぇ。とにかく攻略対象には近付かない。フラグを立てない。これだ。これをしていれば関係無い。そう、私はただのモブ。あのきらびやかな連中とは違う・・・。)


 私はそう決めた。

 いくらゲームであったとしても、この人生を巻き戻すことはできない。おそらく・・・。

 さて、ゲームの始まりは本当に明日だったのか。

 それが透に分かるのは、きっともっとあとでしょう・・・。

短編で消えちゃいそうなので更新!

前回がどんな回か完全に忘れてた(笑)

すみません!

ご意見・ご感想、お待ちしております!

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