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♥「 セロ 」吟遊詩人の路銀を稼ぐ “ マル秘 ” 方法  作者: 雪*苺
【 吟遊大詩人の手品ショー ~ 手品でガッポリ大作戦!! ~ 】
7/25

♥ 1.噴水公園 7 / いよいよ最後の手品です


 あめだまいっしょうけんめいひろどもたち姿すがただれてもほほましい。


 どもたちにはあめだまほうせきえているのだろうか。


マオ

「 …………すごようだな〜 」


セロフィート

「 ふふふ。

  ふんぱつしたがありました♪ 」


マオ

「 おい!

  『 ふんぱつ 』ってなんだよ! 」


セロフィート

「 はて?

  なんです? 」


マオ

「 『 なんです? 』じゃ、ないよ!

  とぼけんな!! 」


セロフィート

とぼけてません。

  じょしゅさん、ようのフタをめてください 」


マオ

「 …………なんだよ… 」


 もんいつつようのフタをめる。


マオ

「 ……なぁ、セロ… 」


セロフィート

「 では、ワタシのわりにのゆびらしてくれる────…… 」


 マオのしつもんにセロフィートはこたえず、かんきゃくたちなかから4にんめいした。


マオ

「( はぁあ?!

   オレ、けてたのに!!

   セロのやつ、オレをした?! )」


 4にんかんきゃくゆびを3かいらしえた。


 マオはセロフィートにうながされて、ようのフタをける。


 ようなかからさきほどあめだまようなにかがたり、あふたりはしなかった。


マオ

「 …………なにないな?

  なかはいってないのか?? 」


セロフィート

「 ふふふ。

  まさか。

  なかてください 」


 セロフィートにわれたマオは、ようなかのぞいてみる。


 なかにはクリームがはいっていた。


マオ

「 ──みどり(グリ)いろ(ーン)だ…。

  ハンドクリームか?? 」


セロフィート

「 どうおもいます? 」


マオ

「 『 どうおもう 』って…… 」


セロフィート

みなさん、ようなかてください。

  ハンドクリームにもどりました 」


 マオはようげるとなかかんきゃくたちせた。


 ようなかのハンドクリームは、さいしょかんきゃくたちせたみどり(グリ)いろ(ーン)のハンドクリームとおなじものだ。


 それかるのかとうと、かんきゃくたちにハンドクリームをためしてもらうためにクリームをゆびですくったあとが、のままのじょうたいのこっていたからだ。


 とどまり、いまようなかはいっているハンドクリームは、さいしょのハンドクリームとまったどういつのハンドクリームとえるのだ。


マオ

「 ──まっ…ほん()()か?!

  ほん()()はじめのハンドクリームなのかよ……?!

  で、でも…たしかにゆびでクリームをすくったあとのこってるし……。

  どうやって……?? 」


セロフィート

それぎょうみつです♪

  ワタシはくろう()()じなではないです。

  みなさんにたねかしをしてしまっては、レパートリーがくなってしまいます。

  それじょうこまります 」


マオ

「 ……………… 」


セロフィート

それではさいに、までワタシのじなショーにってくださったかんきゃくみなさんへ、かんしゃちをめたワタシの “ とっておきのじな ” をろういたします 」


マオ

「( だ…やるつもりかよ?! )」


セロフィート

(テーブ)(ルのうえ)にあるのはちゃいろかみぶくろです。

  はじめからわりまで、ずっとまる(テー)だい(ブル)うえかれてました。

  みなさんもぞんのハンドクリームのようれていたかみぶくろです。

  かみぶくろなかなにはいっているか──。

  られたみなさんはすでぞんはずです。

  じょしゅさん、ねんためかんきゃくみなさんにかみぶくろなかてもらってください 」


マオ

「 あ…あぁ……。

  かったよ… 」


 そうわれたマオは、かみぶくろくちひらけるとなおかみぶくろげ、かみぶくろなかかんきゃくたちせた。


 かみぶくろなかはいっているものは、ハンドクリームのようつつんでいたつつがみとハンドクリームのくちせられていたまるくてしろだいえたかんかわといったわばこん使つかみちいであろうゴミである。


マオ

「 セロ、こんなゴミをどうするっていうんだよ?

  ゴミはゴミばこしゅんかんどうでもさせるか?? 」


セロフィート

「 ゴミばこしゅんかんどうです?

  それはあまりおもしろくないです 」


マオ

「 は?

  『 おもしろくない 』って?? 」


セロフィート

じょしゅさん、かみぶくろくちたたんでください 」


マオ

「 ……なにするんだよ 」


 マオはかみぶくろくちじるとかまのゴミがそとないように、うえからしたへクルクルとたたんだ。


セロフィート

じょしゅさん、みなさんにえるようかみぶくろじょうってください 」


マオ

「 はぁ?

  るのか?? 」


 セロフィートがなにをしようとしているのか──、セロフィートのかんがえがからないマオは、えずじょしゅらしくかみぶくろかんきゃくたちえるようげると、かみぶくろじょうにシャカシャカとはじめた。


 かみぶくろなかでゴミがぶつかりおとっている。

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