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♥「 セロ 」吟遊詩人の路銀を稼ぐ “ マル秘 ” 方法  作者: 雪*苺
【 吟遊大詩人の手品ショー ~ 手品でガッポリ大作戦!! ~ 】
6/25

♥ 1.噴水公園 6 / クリームはクリームでも…


マオ

「 ………………ん??

  クリームっちゃあ、クリームにえるけど…、やけにいろしろいな。

  ハンドクリームのいろってみどり(グリ)いろ(ーン)だったよな? 」


セロフィート

「 おや?

  ハンドクリームではないです? 」


マオ

「 …………ん〜〜〜??

  なんか…まあにおいがする?? 」


セロフィート

「 そうです?

  では、なんのクリームでしょう? 」


マオ

「 えぇ?! 」


セロフィート

じょしゅさん、ようなかえるようようかたむけてください。

  さて──、みなさんはなんのクリームかかります? 」


 マオはようなかかんきゃくたちえるようようきをえた。


 セロフィートのけにかんきゃくたちしんけんひょうじょうようなかっている。


 すうにんどもがマオのっているようばしてた。


マオ

「 ん……どうした? 」


子供:A

「 ねぇ、のクリーム、さわっていい? 」


マオ

さわりたいのか?

  ……セロ、いいのか? 」


セロフィート

かまいません。

  きなだけさわってください 」


 マオのといにセロフィートはうれしそうにがおこたえる。


 セロフィートがまでまんめんみをかべるのかマオにはからない。


マオ

きなだけいいってさ 」


子供:A

「 やった〜〜〜!! 」


 よろこんだどもたちうれしそうにようなかのクリームにようしゃゆびんで、クリームをすくいはじめた。


 どもたちは、ゆびですくったクリームのにおいをいだり、マジマジとている。


 なかにはクリームのくちなかれて、しためるどもた。


マオ

「 ──お、おい!

  なんのクリームかかんないんだぞ!

  むやみにくちなかれんな!! 」


子供:B

「 え〜〜〜〜 」


子供:C

あんまいっ!! 」


子供:D

「 マジ?!

  ボクも〜〜〜! 」


マオ

「 あっ!

  おい、こらっ!! 」


 マオがめるのもかずに、どもたちつぎ(つぎ)ようなかゆびんではクリームをすくいっていく。


子供:B

「 ──やっべっ!

  これ、メッチャいっ!! 」


子供:D

「 うんめぇ〜〜〜〜(////)

  なにこれ?! 」


子供:E

「 やっべ!

  ムッチャやべ!! 」


子供:A

これなまクリームだよ! 」


子供:E

なまクリームぅ?? 」


老人

「 ……あぁ…ただなまクリームじゃないねぇ…。

  これは…ちょうこうきゅうひんなまクリームだねぇ… 」


マオ

「 は?

  ばぁちゃん、なんでそんなことかるんだ? 」


老婆

「 ほっほっほっ…。

  かりますよぉ…。

  だってねぇ…なまクリームは────…… 」


 ろうこといたマオはおどろきをかくせなかった。


 マオはおもわずかおうえけると、セロフィートのととのったよこがおめる。


 セロフィートとったマオは、ついセロフィートをにらんでしまった。


 マオににらまれたセロフィートだが、マオがぶん(セロフィート)にらむのはものことためとくにしない。


 むしろセロフィートは、ぶん(セロフィート)にらんでるマオを「 わいい 」とさえおもっているのだ。


 そんなわけで、マオがセロフィートをてきするいっさいこうは、セロフィートをよろこばせるいっしゅの “ ほう ” となるためぎゃくこうにしかならない。


 セロフィートはどもまもせいあふれるははおやようほほましいがおで、マオをめる。


マオ

「 …………セロ 」


セロフィート

なんです?

  じょしゅさん 」


マオ

「 ……あとはなしたい。

  だいはなしだから。

  げんなよ? 」


セロフィート

「 はいはい。

  わり、そろそろようのフタをめてください。

  なかのクリームがくなってしまいます 」


マオ

「 ……かったよ。

  ──あぁ、ほら。

  もうわりな!

  クリームべるのめい! 」


子供:E

「 え〜〜〜!

  もっとべたい〜〜 」


マオ

じなちゅうだから!

  べるのはじなったらな? 」


子供:B

「 そっか〜!

  うん。

  じゃあ、そうする〜〜〜! 」


 マオのこといたどもたちがいなおがってくれた。


 どもたちがりのさにマオはすこおどろいた。


マオ

「 す…なおだな… 」


 いながら、ようのフタをめる。


マオ

「 ──で?

  つぎはどうすんだ? 」


セロフィート

ゆびらしてもらいます 」


マオ

「 またか? 」


セロフィート

「 はい。

  なたかワタシのわりにらしてくれる──── 」


 というわけで、セロフィートがめいした3にんゆびを3かいらしえたあと、マオはようのフタをけた。


 たんようなかからたいりょうあめだまが、まるでふんすいみずよういきおしてた。


 ハンドクリームのようは、ちゅうぐらいのかんがギリギリはいていふかさしかない。


 あふほどたいりょうあめだまようなかはいわけがないのだ。


 わいいビニールのつつがみにくるまれたたいりょうあめだまは、まる(テー)だい(ブル)からあふちている。


 どもたちりょうをキラキラとかがやかせながら、めんちたあめだままる(テー)だい(ブル)うえころがっているあめだまちゅうひろはじめた。

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