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♥「 セロ 」吟遊詩人の路銀を稼ぐ “ マル秘 ” 方法  作者: 雪*苺
【 吟遊大詩人の手品ショー ~ 手品でガッポリ大作戦!! ~ 】
2/25

♥ 1.噴水公園 2 / 奇術の始まり


──*──*──*── 噴水公園


 あめがりの────。


 そらにはうつくしいなないろにじが、くっきりとかっている。


 にじしたでセロフィートは “ 7にんせきせいじょふんすいこうえん ” とばれ、みんたちからしたしまれているせいじょぞうふんすいまえっている。


 だれよりもぜっせいじょ──ではなく、せいねんのセロフィートのまえには、おおくのろうにゃくだんじょあつまっていた。


 セロフィートはせいじんだんせいなのだが…、せいじんえないのもセロフィートからかもされるりょくの1つといってもいいだろう。


 ひくどもこしがったろうじんは、1ばんまえじんってる。


 これからなにはじまるのか──、これからなにられるのか──、キラキラとひとみかがやかせながら、こころをワクワクとはずませながら、まえちょうしん(セロ)せい(フィ)ねん(ート)げていた。


セロフィート

ぼうなかあつまりいただき、がといます。

  それではこれより……ぎんゆうだいじんであるワタシ──、セロフィート・シンミンが “ にもじな ” とばれる “ じゅつ ” をみなさまいたします。

  せいこうしましたら、どうぞはくしゅねがいします。

  しっぱいしてもあいきょうわらってください 」


 はにかんだひょうじょうでセロフィートがうと、あつまっているかんきゃくたちから、どっ…とわらいがきた。


 だれかれもがこれからろうされるであろうぎんゆうだいじんじなちわびていた。


 ようじなられるのかかんきゃくたちしんたい(からだ)ぜんたいをウズウズさせていた。


セロフィート

「 ワタシが使つかいますのは、1つだけ。

  ハンドクリームのはいったまるよう──、ハンドクリームのジャータイプです 」


 そうったセロフィートはからともなく、にでもあるようちゃいろかみぶくろすと、しろいシーツをかぶせているまるだい(テーブル)うえいた。


 かみぶくろにはシールがられており、みせったしょうひんであることひとわかる。


セロフィート

さくじつとなりかれ(マオ)っててもらったハンドクリームです 」


 かみぶくろられているシールのはんぶんがし、かみぶくろくちけると、おとこにしてはじょせいてきな──、よっきゅうまんだんせいたちが「 ぜんゆびをチュパチュパしてしゃぶりたいっ!! 」とう “ いけないよくじょう ” をこさせるようなめらかでうつくしいかみぶくろなかれ、ハンドクリームのようした。


 まるだい(テーブル)うえにハンドクリームのようじょうひんしずかにく。


 ハンドクリームのようかいふうで、使ようであることだれにでわかる。


セロフィート

使ようのハンドクリームのよう使つかいます。

  ──きみ(マオ)、ワタシのわりにハンドクリームのつつがみってください 」


マオ

「 ………………は?

  オレがするの? 」


セロフィート

「 はい♪

  …きみ(マオ)はワタシのじょしゅです。

  おねがいします 」


マオ

「 じょ…じょしゅだぁ?

  …………かったよ。

  つつがみればいいんだな?

 { とくとうせきって、そういうかよ… }」


 マオはごえで、ぶつくさいながらもハンドクリームのようつつんでいる “ 使ようあかし ” であるつつがみていねいはずした。


 つつがみていねいたたむと、まえかれているかみぶくろなかれた。


マオ

「 ──ん。

  これでいいだろ? 」


セロフィート

がとう、じょしゅさん。

  では、フタをけてください。

  ようなかみなさんにせてください 」


マオ

「 はぁあ?!

  それもオレがするのかよ? 」


セロフィート

「 はい♪

  おねがいします。

  じょしゅさん 」


マオ

「 ……………………。

  やればいいんだろ?

  やれば!! 」


 すここえあらげてったマオは、ひだりでハンドクリームのようち、みぎゆびうわのフタをつかむと、ひだりがわまわし、フタをった。


 みぎったフタをまる(テー)だい(ブル)うえく。


 ぐにクリームがえるわけではなく、なかにはしろくてまるだいはいっていた。


 だいみぎゆびつかむとていねいようからした。


マオ

これでいいか? 」


セロフィート

がとう、じょしゅさん。

  ちゃんとハンドクリームであることみなさんにたしかめてもらってください 」


マオ

「 …………それもかよ… 」


セロフィート

「 おねがいします 」


マオ

「 ……かったよ…。

  ──ほらっ、ちゃんとハンドクリームかたしかめてくれ 」


 マオはハンドクリームのようなかかんきゃくたちえるようかたむけた。


マオ

なんならちょくせつはだってもらうか? 」


セロフィート

それじょしゅさんにおまかせします 」


マオ

「( はぁぁぁぁぁん?!

   せちゃうのかよ…!! )」

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