♥ 1.貸部屋 2 / 多過ぎる出費
──*──*──*── 数分後
残りの硬貨も何とか数え終えたマオは、セロフィートが叩き出した合計金額に驚きを隠せないでいた。
口を両手で押さえていないと、魂が口から抜け出そうだった。
マオ
「 ……………………嘘だ…ろ??
全部で1.187.400Qもある……。
1.000.000Qを越えてるんだけどっ!!
ど…どどどど…どうするよ、セロ!! 」
セロフィート
「 マオ、落ち着いてください。
此の中から必要経費を引きます 」
マオ
「 は??
必要経費って何だよ?? 」
セロフィート
「 手品ショーを成功させる為に使った出費です 」
マオ
「 はぁあ?!
何に使ったんだよ… 」
セロフィート
「 ハンドクリームのジャータイプ,蜜柑,生クリーム,飴玉,花,人件費…等です 」
マオ
「 はぁぁぁぁぁぁあ?!
人件費って何だよ!? 」
セロフィート
「 手品ショーを盛り上げてくれた助っ人──謂わばサクラです 」
マオ
「 助っ人……サクラだぁ??
そ、そう言えば…そんな事、言ってたっけ?? 」
セロフィート
「 頑張りました 」
マオ
「 頑張らなくていいよ!!
其で?
全部で幾ら使ったんだ? 」
セロフィート
「 ハンドクリームのジャータイプに31.200Q。
蜜柑に105.000Q。
生クリームに18.500Q。
飴玉に101.700Q。
花に440.800Q。
人件費に400.000Q。
合計で1.097.200Qです 」
マオ
「 ………………は?
えっ…何??
オレの聞き間違いかな?
1.097.200Qって……冗談だろ? 」
セロフィート
「 冗談…です?
確かにワタシは冗談は好きですし、言います。
けれど…此の金額は本当です。
1.097.200Q掛かりました。
とは言っても、手元には無かったので全て後払いです 」
マオ
「 あああああ…後払い?? 」
セロフィート
「 収入が入ってから支払う契約にしてもらいました。
ですから1.187.400Qから1.097.200Qを引いた金額が手品ショーの稼ぎとなります 」
マオ
「 ……………………なぁ…何で、1.097.200Qも掛かってるんだよ!
ぼったくられたんじゃないのかよ? 」
セロフィート
「 其はないです。
値引きしてもらえた値段ですし… 」
マオ
「 値引きだぁ?
値引きして1.000.000Q以上するのかよ?!
色々おかしいだろ!! 」
セロフィート
「 ちっともおかしくないです。
ハンドクリームのジャータイプは1つで31.200Qですけど、蜜柑は1箱48玉入りですし、生クリームは特注品を1000ml。
飴玉は業務用を30セット。
花は花屋の花を買占めたましたし、人件費は40人分です。
1人分は10.000Qです 」
マオ
「 ………………は?
はぁぁぁぁぁぁぁあっ?!
蜜柑を1箱ぉ?!
生クリームは特注品だぁ?
飴玉は業務用を30セットだと?!
花屋の花を買占めたぁ?!
1人10.000Qだって?!
30分しか手品ショーをしてないのに10.000Qも支払うのかよ?! 」
セロフィート
「 玄人も唸る自然な演技力料込みですし 」
マオ
「 …………嘘…だろ?? 」
セロフィート
「 事実です。
1.097.200Qを引きます。
良いですね、マオ 」
マオ
「 …………ま、まぁ…稼いだのは…セロだからな…。
後払いで必要なんだろ?
──で、幾ら手元に残るんだ? 」
セロフィート
「 残りは90.200Qです。
良かったですね、マオ。
90.200Qも稼げました 」
マオ
「 …………はは…ははははは……。
1.187.400Qが90.200Qかよ〜〜〜〜。
何か納得出来ない……。
えぇと…其で、何時支払いに行くんだ? 」
セロフィート
「 明日です。
《 一区 》の《 商店街 》へ行きます 」
マオ
「 明日かぁ…。
なぁ、セロ……。
明日、オレも行っていいかな? 」
セロフィート
「 勿論です。
一緒に行きましょう。
ふふふ…(////)
2人で出掛けるなんてデートみたいですね♪ 」
マオ
「 …………馬鹿言うな(////)
男同士で出掛けるのをデートなんて言わないだろ! 」
セロフィート
「 はいはい。
マオは照屋さん〜〜〜〜♪♪ 」
マオ
「 歌わなくていいよ!(////)
はぁ……。
あっ、でも…残りの90.200Qはセロが持ってろよな。
旅を続けるには蓄えが必要だからさ 」
セロフィート
「 有り難う、マオ。
助手として手伝ってくれましたし、御礼に── 」
マオ
「 いいって!
セロとオレの仲だろ!
セロとは “ 金の切目が縁の切目 ” な関係にはなりたくないんだ。
そういうのは無し!! 」
セロフィート
「 ははぁ…。
マオがそう望むならば、其の様にするとしましょう 」
マオ
「 う、うん…(////)」
セロフィート
「 ふふふ。
今夜は此で、お開きにしましょう 」




