♥ 1.貸部屋 1 / 硬貨を数えよう
──*──*──*── 貸部屋
──*──*──*── 21時頃
マオ
「 …………なぁ? 」
セロフィート
「 はい?
どうしました? 」
マオ
「 オレさ…何でセロの部屋に居る訳よ? 」
セロフィート
「 手品ショーで稼げた硬貨を計算する為です 」
マオ
「 ………………だよな?
けどさ、其なら居間でも良くないか?
何でセロの部屋でする事になってんだよ?? 」
セロフィート
「 マオがジャンケンで負けたからです 」
マオ
「 ん〜〜〜??
そうだっけか??
オレ…ジャンケンなんてしたっけ?? 」
セロフィート
「 確りしてください。
忘れん坊さんになるには未だ早い年齢ですよ 」
マオ
「 …………うっ煩いな(////)
一寸度忘れしただけだろ!(////)」
セロフィート
「 はいはい。
そういう事にしときましょう。
ふふふ 」
マオ
「 セロ!
ふざけんな(////)」
セロフィート
「 はいはい。
ふざけません。
マオ、紙に包まれている硬貨を数えてください 」
マオ
「 ん?
あぁ…此か?
何か沢山あるよな〜。
そんなに好評だったのか?
セロの手品ショーってさ 」
セロフィート
「 其の様です。
『 おひねりを頂ける 』という事は、其だけ多くの都民から受け入れてもらえた、認めてもらえた──という事の証です。
嬉しいですね、マオ 」
マオ
「 …………そう、だよな(////)
詰まらなかったら、態々お金を出したりしないもんな。
気に入ってもらえたんだよな… 」
セロフィート
「 はい♪ 」
マオ
「 何のくらい包まれてるんだろうな〜? 」
マオは心をワクワクさせながら、少しだけ期待しつつ、硬貨が包まれている紙を開いてみた。
マオ
「 ──へ??
うわっ、マジかよ?! 」
セロフィート
「 マオ、どうしました? 」
マオ
「 …………あ、あぁ…だってさ、此…見ろよ!
5.000Qも入ってたんだぞ!!
驚くだろ!
手品ショーに5.000Qも出すって……どんな物好きだよ…?? 」
マオは銀貨の5.000Q硬貨をマジマジと見詰めながら感心する。
マオ
「 他のは幾らなんだろ?? 」
俄然興味が出て来たマオは、次々と包み紙を開いては、硬貨を出していった。
マオ
「 ──すっげ……!!
何れも高額だな!
紙に包まれてた中で1番安い硬貨が500Qだもんな〜〜。
包まれてない方で1番安い硬貨は幾らなんだ? 」
セロフィート
「 100Qです 」
マオ
「 へ?
そうなのか?
1Q,5Q,10Q,50Q硬貨は入ってないの? 」
セロフィート
「 入ってませんね 」
マオ
「 観客達…えらい奮発してくれたんだな!
小銭が100Qなんてさ!
マジで考えられないよな〜〜〜 」
マオは目の前に広がる硬貨を見詰めながら、改めてセロフィートの手品ショーの凄さを痛感した。
マオ
「 硬貨を種類別に分けて金額を数えよう 」
セロフィート
「 ふふふ。
そうしましょう 」
マオとセロフィートは、硬貨を6種類に分け始めた。
アルミム硬貨の1Qは1枚も無い。
黄銅硬貨の5Qも1枚も無い。
青銅硬貨の10Qも1枚も無い。
白銅硬貨の50Qも1枚も無い。
白銅硬貨の100Qは540枚の54.000Qあった。
同じく白銅硬貨の500Qは572枚の286.000Qあった。
銀貨の1.000Qは397枚の397.000Qあった。
同じく銀貨の2.000Qは26枚の52.000Qあった。
同じく銀貨の5.000Qは12枚の60.000Qあった。
マオ
「 銀貨の量が半端ないな…。
1番多いのは1.000Qみたいだな。
次が500Qで……、100Q,2.000Q,5.000Qか… 」
セロフィート
「 マオ、10.000Qも入ってます 」
マオ
「 はぁ?!
マジで?!
10.000Qって……。
うわっ!?
7枚もあるじゃんか!!
すっげ〜〜〜…。
5.000Qでも大金なのに10.000Qもかよ…。
金持ちも見に来てたって事かよ…。
金貨の10.000Qが7枚だから……70.000Qか… 」
セロフィート
「 此だけで900.000Qはありそうです 」
マオ
「 えっ?!
900.000Qもかよ!!
其に全部の硬貨を足したら……え〜〜と…幾らになるんだ?? 」
セロフィート
「 マオ、気を確り持ってください。
慎重に正確に、ゆっくりと数えましょう 」
マオ
「 そ…そうだな。
うん…落ち着いて数えないとな! 」
何度も深呼吸をしたマオは、高まる気持ちを落ち着けた。
プルプルと手を震わせながら、残りの硬貨を摘まんで数え始めた。




