動かなくなった風呂掃除用の道具は、元あった数に戻っており、きちんと桶の中に戻っている。
誰がどう見てもセロフィートが風呂掃除をした様に思う事だろう。
セロフィート
「 後は浴槽に水を張るだけですね 」
桶を両手で持った状態のままセロフィートは〈 テフの源みなもと 〉を対たい価かとして使つかい魔ま法ほうマジックを発はつ動どうさせる。
セロフィートの目めの前まえに、大おおきな水みず溜たまりが一いっ瞬しゅんにして出しゅつ現げんし、フワフワと揺ゆれる様ように浮ういている。
水みずウンディレーネ魔ま法ほうマジックと宙ちゅうに浮うかせる為ための浮ふ遊ゆう魔ま法ほうと下したへ移い動どうさせる為ための移い動どう魔ま法ほうとゆっくり動うごかす為ための速そく度ど魔ま法ほう…等などの幾いくつかの魔ま法ほうマジックを組くみ合あわせた創そう作さく魔ま法ほうを使つかっている。
ぷかぷかと宙ちゅうに浮ういている水みず溜たまりは、浴よく槽そうバスタブの中なかに静しずかに収おさまった。
セロフィート
「 水みずの量りょうは…此このくらいで──。
もう少すこし──。
此これは多おお過すぎます? 」
セロフィートは浴よく槽そうバスタブの中かなの水みずを調ちょう整せいを何なん度どか繰くり返かえす。
セロフィート
「 此このくらい── 」
マオ
「 セ〜ロ〜〜〜。
風ふ呂ろバス掃そう除じ終おわったかーー? 」
マオが洗せん面めん脱だつ衣い室しつのドアを開あけた。
──*──*──*── 洗面脱衣室
洗せん面めん脱だつ衣い室しつの中なかへ入はいったマオは浴よく室しつバスルームのドアノブを掴つかむ。
──*──*──*──浴室
マオに魔ま法ほうマジックを使つかっている所ところを見みられては困こまるセロフィートは、自じ分ぶんの上うえに水みず溜たまりが浮ういている事ことも忘わすれて魔ま法ほうマジックを解かい除じょした。
其その途と端たん、セロフィートの上うえに浮ういていた水みず溜たまりが、ザァーーーと音おとを上あげて降ふって来きた。
其そのお蔭かげでセロフィートは頭あたまから水みずを被かぶってしまい、全ぜん身しんずぶ濡ぬれになってしまった。
其その直すぐ後あとに浴よく室しつバスルームのドアが開あいた。
マオ
「 セロ〜〜〜。
風ふ呂ろバス掃そう──って、うわっ!?
なん──すごっ……!!
綺き麗れいになってる?!
此これ、セロが1人りで…… 」
セロフィート
「 はい。
1人りで頑がん張ばりました 」
マオ
「 セロ、凄すごいじゃんか!!
浴よく室しつバスルームをこんなに綺き麗れいに出で来きるなんて見み直なおしたよ!! 」
セロフィート
「 ふふふ。
見み直なおされました♪ 」
マオ
「 …………ってか、セロ!?
何なんで上うえから下した迄までずぶ濡ぬれなんだよ?! 」
セロフィート
「 此これです?
水みず張はりに失しっ敗ぱいしました 」
マオ
「 失しっ敗ぱいしたって…。
……何なにをどうしたら、そうなるんだよ〜?? 」
セロフィート
「 ふふふ… 」
マオ
「 笑わらってんなよ…。
──バスタオルと着き替がえ持もって来くるから、其そのまま待まってろな。
ずぶ濡ぬれのまま其そ浴よく処こ室しつから出でるなよ 」
セロフィート
「 マオ…… 」
浴よく室しつバスルームのドアを開あけたマオは、バタバタと足あし音おとを立たてながら浴よく室しつバスルームと洗せん面めん脱だつ衣い室しつを出でて行いった。
──*──*──*──*──
マオ
「( …………はァはァはァはァ……ヤッバちゃ!!
普緩やかなウェーブの段ふわふわした地毛の髪かみのセロもかなりヤバちゃだけどっ、濡ぬれた髪かみのセロは何い時つも以い上じょうに色いろっぽいよ(////)
水みずも滴したたる何なんとやら──とは良よく言いったもんだよな…。
濡ぬれた髪かみとか肌はだが透すけて見みえる服ふくとか…(////)
ヤバちゃ過すぎるよ!!(////)
何なんで…男おとこなんだよ…。
男おとこ同どう士しじゃ……付つき合あえないじゃんか…。
ハァハァハァ……胸むねがバクバクして破は裂れつしそうだ…(////)
オレも…相そう当とうなヤバちゃだよ… )」
マオはドキドキと高たか鳴なる胸むねを押おさえながら洗せん面めん脱だつ衣い室しつに戻もどった。
──*──*──*── 洗面脱衣室
バスタオルと着き替がえを持もったマオは、再ふたたび洗せん面めん脱だつ衣い室しつのドアを開あけ、中なかへ入はいると浴よく室しつバスルームのドアを開あけた。
──*──*──*── 浴室
マオ
「 ──ほら、セロ。
バスタオルと着き替がえ、持もって来きた。
着き替がえはバスローブにしたからな。
バスローブなら直すぐ脱ぬげるし、風ふ呂ろバスに入はいる時とき、楽らくだろ? 」
セロフィート
「 有あり難がとう、マオ。
助たすかります 」
マオ
「 う、うん…(////)
直すぐ、火ひを着つけて来くるから待まってろな 」
持もっていたバスタオルとバスローブをセロフィートに渡わたすとマオは忙せわしそうに浴よく室しつバスルームから出でて行いった。
セロフィート
「 ──マオ?
ふふふっ。
面おも白しろい子こです♪ 」
浴よく室しつバスルームと洗せん面めん脱だつ衣い室しつを出でて行いったマオの後うしろ姿すがたを見み送おくったセロフィートは、顔かおを赤あかく染そめて視し点てんが合あっていなかったマオの姿すがたを思おもい出だしてクスクスと笑わらった。