自宅へ着ついたマオとセロフィートは居い間まリビングへ入はいり、手てに持もって運はこんで来きた使し用よう済ずみの手て品じな道どう具ぐ一いっ式しきを置おくと、各かく自じの部へ屋やへ入はいった。
──*──*──*── 焚部屋
ラフな衣い服ふくに着き替がえ終おえたマオは、慣なれた手て付つきで、竈かまどの中なかに薪まきを組くんでいた。
薪まきの組くみ方かたも火ひの着つけ方かたもマーフィ仕じ込こみだ。
マオ
「 …………──と、こんな感かんじかな〜?
ふぅ……。
思おもったより時じ間かん掛かかっちゃったな〜〜。
薪まき選えらびは未まだ々まだマーフィには敵かなわないか〜。
…………セロは掃そう除じは終おわったかな? 」
しゃがんでいたマオはスッ──と立たち上あがると、一いっ旦たん焚たき部べ屋やを出でる事ことにした。
セロフィートが風ふ呂ろバス掃そう除じをきちんと出で来きているのか心しん配ぱいで堪たらないマオは、様よう子すを見みに行いく事ことにしたのだった。
──*──*──*── 浴室
吟ぎん遊ゆう詩し人じんの普ふ段だん着ぎから、マーフィが着きない衣い服ふくに着き替がえ終おえたセロフィートは、浴よく槽そうバスタブの前まえに立たっていた。
セロフィートは両りょう手てに、風ふ呂ろバス掃そう除じに使つかう道どう具ぐ一いっ式しきが入はいっている桶おけを持もっている。
洗せん面めん脱だつ衣い室しつに入はいる前まえにマオから渡わたされた物ものだ。
同とう然ぜん、風ふ呂ろバス掃そう除じ用ようの道どう具ぐを使つかい、掃そう除じをするが一いっ般ぱん的てきな仕し方かたなのだが、セロフィートの掃そう除じの仕し方かたは、其そのの一いっ般ぱん的てきな掃そう除じの仕し方かたとは少しょう々しょう……いや、かなり違ちがっていた。
──*──*──*── 洗面脱衣室
浴よく室しつバスルームの中なかでの一ひと仕し事ごとを終おえたセロフィートは、背せ中なかをドアに凭もたれさせ、読どく書しょを楽たのしんでいた。
浴よく室しつバスルームの中なかは何なにやら騒さわがしい音おとがしている。
セロフィートはマオに「 掃そう除じは出で来きる 」的てきな事ことを言いったが、セロフィート自じ身しんが掃そう除じをするのではなく、あくまでも掃そう除じをするのは魔ま法ほうマジックで動うごいている風ふ呂ろバス掃そう除じ用ようの道どう具ぐだった。
人にん間げんには決けっして使つかう事ことの出で来きない超ちょう越えつ的てき且かつ高こう度どな古こ代だいエンシェント魔ま法ほうマジックの中なかには、一いち時じ的てきに物ぶっ体たいを増ふやす事ことが可か能のうな魔ま法ほうマジックや一いち時じ的てきに物ぶっ体たいを自じ由ゆうに動うごかす事ことの出で来きる魔ま法ほうマジックが存そん在ざいする。
其それ等らの実じつに便べん利りな複ふく数すうの古こ代だいエンシェント魔ま法ほうマジックを組くみ合あわせ、活かつ用よう目もく的てきに合あった新あたらしい便べん利りな魔ま法ほうマジックを作さく成せいするのだ。
セロフィートに依よって作さく成せいされた魔ま法ほうマジックは、セロフィートの記き憶おくの中なかへ自じ動どう的てきに記き録ろくされる様ようになっている。
次じ代だいのセロフィートは、記き憶おくの中なかに記き録ろくされている膨ぼう大だいな古こ代だいエンシェント魔ま法ほうマジックを体たい内ないに自じ動どう蓄ちく積せきされる〈 テ原げん質しつフの源みなもと 〉を消しょう費ひする事ことで何い時つでも簡かん単たんに発はつ動どうする事ことが可か能のうなのだ。
斯かく言いうセロフィートも先せん代だいセロフィート達たちの記き憶おくに記き録ろくされた魔ま法ほうマジックを甚いとも簡かん単たんに発はつ動どうさせ使つかう事ことが出で来きるのだが、生あい憎にくセロフィートが使つかおうとした魔ま法ほうマジックは探さがしても見み当あたらなかった為ため、急きゅう遽きょ作つくった即そっ興きょう魔ま法ほうだった。
セロフィートは発はつ動どうさせた魔ま法ほうマジックを使つかい、風ふ呂ろバス掃そう除じ用ようの道どう具ぐの数かずを増ふやし、面めん倒どうな掃そう除じの一いっ切さい合がっ切さいを任まかせているのである。
“ 一いち時じ的てきに ” の効こう果かはセロフィートには意い味みはなく、セロフィートが魔ま法ほうマジックを解かい除じょする迄まで続つづく様ようになっている。
セロフィートは古こ代だいエンシェント魔ま法ほうマジックに “ 隅すみ々ずみ迄までなぁ〜〜〜めぇ〜〜〜れぇ〜〜〜るぅ〜〜〜まぁでぇ〜〜〜 ” と付つけ加くわえた為ため、風ふ呂ろバス掃そう除じ用ようの道どう具ぐは、其その命めい令れいに忠ちゅう実じつに従したがい掃そう除じをしている。
セロフィート
「 ………………そろそろですか 」
そう呟つぶやいたセロフィートは読よんでいた本ほんに栞しおりを挟はさむと、両りょう手てで本ほんを静しずかに閉とじた。
浴よく室しつバスルームの中なかから音おとがしなくなったのを確かく認にんしたセロフィートは、出だした魔ま法ほうマジカル陣じんサークルの中なかに本ほんを入いれると浴よく室しつバスルームのドアを開あけた。
──*──*──*── 浴室
浴よく室しつバスルームの中なかは、驚おどろく程ほどにピカピカになっており、まるで1度ども使つかっていない新しん品ぴんの様ようだ。
誰だれもが思おもわず、ペロペロ、レロレロ、チロチロと舐なめたくなる衝しょう動どうに駆かられてしまいそうな程ほどに浴よく室しつバスルームの中なかは見み違ちがえていた。
セロフィート
「 此これだけ綺き麗れいになっていれば、マオも泣ないて喜よろこんでくれますね。
……泣なくのは大おお袈げ裟さかも知しれませんけど。
ふふふ♪
マオの驚おどろいた顔かおが早はやく見みたいです 」
セロフィートは楽たのしそうに声こえを出ださずに笑わらいながら風ふ呂ろバス掃そう除じ用ようの道どう具ぐに掛かけていた魔ま法ほうマジックを解かい除じょした。