白い世界(前編)
はじめての作品になります。
初心者ですのでお手柔らかにおねがいします。
投稿は不定期になります。
話がめちゃくちゃになるかもしれません、申し訳ございません。
完結まで書けるように頑張ります。
よろしくお願いします。
「鈴木さん今日はこの修理をお願い」
「はい、わかりました」
俺は、派遣会社から家具の修理会社に派遣されていた。
その時、スカウトされてパートアルバイトとして今の家具の修理会社に入社した。
スカウトされた時『社員登用もあるから』と言われそれを期待し、入社したが現実は違う。
社員登用は実際にあるが、10年働いている先輩でも社員にさせてくれない会社だった。
「つっかれた~」
「鈴木さん、お疲れ様です」
「お疲れ様」
同僚の佐藤健が声をかけてきた、20代前半の若かものだ。
「今日の修理内容がひどかったですね」
「あぁ、商品交換したほうが速いと思う内容だったな」
「それなのにあの社員、目標件数に達してないとか言いやがって」
「まぁ、修理作業してないやつには何を言ってもわからないさ」
「なんとか、できないですかねぇ」
「前に相談したことがあるが、ダメだった」
「はぁ~、転職しようかなぁ~」
「タケは若いから、違う道でもやっていけるんじゃないか?」
「まぁ、考えてみます」
「それじゃ、また明日」
「はい、お疲れ様でした」
早く帰ってビール飲んで寝るかなぁと思い、自宅に向かった。
「そうだ!ビール切らしてたんだ、コンビニ寄っていくかぁ~、はぁ~」
コンビニに立ち寄った帰り道、どこからか女性の悲鳴が聞こえてきた。
「きゃ~~」
俺は声がする方へ走り出し倒れている女性を発見し、急いで駆け寄った。
「大丈夫ですか?」
「後ろからいきなり誰かに押されて」
「後ろから?怪我はないですか?」
「はい」
とりあえず怪我がなかったのは良かった。
周りを確認したが、何かおかしい。
この先は行き止まりだし誰もすれ違っていない。
首を傾げつつ女性にもう一度話を聞こうとして、振り向いた瞬間お腹に痛みが来た。
「ヴぅ!」
下を見たら俺のお腹にナイフが刺さっていた。
「アッハハハァ」
笑い声が聞こえてきた、女性の声ではなく男性の笑い声が。
前を向いたとき、見知った顔があった。
「なぜだ!なぜお前が・・・タケ‼」
そこには笑みを浮かべた同僚の佐藤健がいた。
「目障りだったんですよ、あなたが‼」
「目障り?」
「ええ、あなたは他の人に人気がありますからねぇ」
「人気?馬鹿な、俺は他の人に好かれていないはずだ」
「はぁ~、すごく鈍いですねぇあなたは、上司にも同僚にも人気ですよあなたは、特にさくらさんにはね」
「さくら?あいつは違う部署で、たまに、話すだけだぞ」
「えぇ、『とても親切にしてもらっている』と言っていましたよ、それもすごく嬉しそうにね!」
「それがどうした!」
「僕はそれが許せない!僕の方が優しくしているし、親切にしている!そして誰よりも愛している!」
「ただの、嫉妬か、しかもストーカー」
「ス、ストーカーじゃない‼」
「そんなことはどうでもいい」
「なに?」
「お前を、このままに、しておくことはできない」
「はっ、今のあなたに何ができるんですか?」
「ふっ、何でもできるさ死ぬ気になればな‼」
俺は腹に刺さっているナイフを抜き、健を刺した。
「ヴぅっ⁉」
「仲良く死のうぜ、なぁ、健、地獄で会おう」
「こんなところで、さくら・・・」
「それはこっちのセリフだ、バカ野郎」
健は俺にかぶさるように倒れてきた。
俺はそれを見届けたあと、急に睡魔が襲ってきてそのまま目を瞑った。
次に目を覚ましたとき、周りが真っ白な世界だった。
健と別れてからの時間が分かりにくいなと思って少し変更しました。