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平凡な幸福

作者: 月見団子

平凡な幸福


生まれ育ち死んでいく。

これが人生だと、私は考えた。

その中で恋をして、結ばれ、親になるのだと思った。

でも、そんな事はなかったんだ。

最愛の妻、などと呼べる人に巡り会える事はなく、当然親になれるはずもなかった。

何か落としてきたのだろうか。その時思案した末に出した結論も机上の空論に過ぎなかった。

それでも、自らが示した道標に従い、ただ我武者羅に省みようともせずに走りきった。これこそが私のやるべき事なのだと。正しいのだと。間違ってなどないと。

それでも、その果ての終着点がここなのなら私はやはり間違えていたのだろう。

出た答えを疑わず、過信し、行った結果がこの孤独なのなら私は甘んじて受け入れよう。

あるか知れない機会のために。

人が私を不幸だと言っても私はこんな事を不幸だとは思わない。

なぜなら私にはまだ希望があるからだ、これからは解き直していこう。

あるか知れない機会のために。

私は幸せだったと、そう、思えた今日の為に。


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