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第8話

 魔眼。魔眼には様々な種類がある。時を止める魔眼、魔力を見る魔眼、相手を魅了する魔眼、幻を見せる魔眼などなどがある。魔眼は生まれつき持つものが大半で、後天的に魔眼を持つことは殆どない。



「……ということだ。そして、お主の魔眼の種類は、魔力を見る魔眼と言えるだろう」

 俺は若干くたびれながらその話を聞いていた。どうやら魔法が発動する前に見える、モヤッとしたオーラは魔力の事だったらしい。魔力視認の魔眼をコントロールすれば、人から自然と漏れ出る魔力を見ることも出来るそうだ。更に極めると、人から漏れ出る魔力の波形は人それぞれ違うため、身を隠していたとしても個人を特定することができるそうだ。



 随分と便利な魔眼ですね。

「そうだ。この私ですら持たない魔眼を、是非この国のために使って欲しい、異世界人よ」

 う~ん……。俺、面倒くさいの嫌いなんですけど……。もっと自由にやらせてくれないですかね。

 俺は国の権力に縛られないことを王に打診してみた。隷属の呪文を施されている時点で国に縛られているようなものだが、もっと自由気ままに生きたいのだ。



「ふむ……いいだろう。その代わりに監視役として人を付けるが、良いな?」

 敵国が召喚した異世界人の扱い方としては当然だと思うので、もちろん構いません。

 ま、断っても絶対に監視はつくけどな。

「よし、そなたには傭兵にでもなってもらおう。手続きはこちらで済ませておく。監視役はだな……」

 そう言うと王は、バチン、と大きな音で指を鳴らす。するとどこからともなく、俺をユブン王国から攫った特殊部隊の人が現れる。

「お前の監視役は私だ」

 どうやら監視の話は最初から決まっていたようだ……。


1分間の読書、ありがとうございました。

また今日の18時に会えることを願っています。

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