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第7話

 予想通り、俺の現在地はヨイツ帝国の地下牢獄。しかも大部屋の個室ときた。捕まっている人の中ではVIP扱いだな。VIP扱いではあるが、牢獄に入ってからすでに何日かが過ぎている。日差しが入らない暗い牢獄だと時間の感覚が乱れて昼夜が逆転してしまいそうだ。



 さらに数日が過ぎた……と思う。何しろ日が入らない牢獄だ。俺の見張り番を変わる兵士でしか、一日を知ることが出来ない。

 一体いつまで待てばいいんだ。

「…………」

 俺のつぶやきにも反応を示さない兵士。隷属の呪文とやらはここについてから胸に施されたが、手錠は外されているため俺は毎日筋トレに励む日々を送った。



 そんなある日、ついに牢獄を出る時が来た。牢に入ってから大体一週間位か。数人の兵士に連れられ、俺は大きな部屋へと来た。玉座と思われる豪華な椅子が見えるため、謁見の間といったところだろう。玉座の前十メートル程で膝をつくこと数分。玉座の辺りにオーラが立ち上がるのを視界にとらえた。すると突然、人が玉座の上に座った状態で現れた。



「お主が異世界人か。我が名はリチャード。ヨイツ帝国を治める王だ」

 ユブン王国のおっさんとは迫力が違いすぎた。身体からあふれるオーラ。視線だけで人を殺せそうなほど眼力。頬には歴戦の英雄として戦った勲章が付いている。

「お主のことをこの数日間、徹底的に調べさせてもらった」

 そういえば牢獄で裸にさせられたこともあったな。

「結果から言おう。お主は風属性のみを持ち魔力は赤ちゃん並み。そして魔眼持ちだということが分かった」

 魔眼!? 何それ、怪しすぎ。


1分間の読書ありがとうございました。

また明日の12時に会えることを願っています。

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