表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/53

第6話

「リーダー流石です。お疲れ様でした。転移陣の準備はすでに出来ております。先に本国への帰還をお願いします」

「ご苦労。それでは先に失礼する。お前たちも全員で帰って来い」

 地面に掘られた幾何学模様からなんかオーラを感じる。おそらくあれが転移陣とやらだろうか。それにしても、追手が来ないと思ったら彼女の仲間たちが足止めをしていたようだ。ここにいるのが全員なら、わざわざ気合を込めるように「全員で帰って来い」なんて言わないもんな。



 俺を連れ去りに来たヨイツ帝国の特殊部隊は、どうやら女性で構成された部隊のようだ。全員女性らしい体型をしているのを、服の上から確認できる。

 なんとか助かったぁ~。

「何を言っている。これからお前は隷属の呪文をかけられ、戦争の道具として使われることになるだろう。まぁお前程度の魔力なら肉の壁にもならないがな」



 俺にとってはまだその方がいい。弱い魔法と言われていようと魔法が使えるのだ。しかもこの世界で弱いと言われている風は、俺からしたら最強の魔法だ。



 俺は担がれている最中、風魔法についてずっと考えていた。イメージこそが魔法発動の条件だというなら、風とは何かを具体的に理解している俺は強い風やかまいたちはおろか、もしかしたら物質も動かせるかもしれない。俺を担ぐ彼女はオーラ漂う転移陣の上に立ち、身体からこれまたオーラを流して魔法を発動させた。行き先はヨイツ帝国の牢獄……だろう。さて、生き残るぞ。何もかもめんどいけど……。


1分間の読書ありがとうございました。

また今日の18時に会えることを願っています。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ