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53/53

第53話

最終話です。

 ……はいっ、これで終わりです。

「ありがとうございます、ありがとうございます」

 アーリマンとの激闘が終わってから半年が経った。アーリマンの最後は、魔力の使いすぎで動けなくなったところを、俺がとどめを刺す形であっけない幕切れとなった。アーリマンを倒したことで、戦っていた部屋に浮いていた魔結晶は砕け散った。そのおかげで空気中に魔力が拡散し、王都に住む人たちは普段の無気力状態から復活し、普段の姿、よくある町並みへと元通りになった。



 そしてこの半年の間俺はというと、魔結晶崩壊で拡散した魔力が身体に再び馴染まない人がいたため、その人たちのために時間をかけて、魔力を譲渡し、魔力を体に慣れさせてあげていたのだ。



 王都を占領していた元凶である魔王――アーリマンを倒したことは、王都の傭兵ギルドのギルドマスターにだけ伝えた。勿論俺のことは秘密にしてもらった。はっきり言って英雄として祭り上げられるのも面倒だし、市民の皆が無気力状態だった時、その間の記憶は無いらしいため、それなら余計なことを教えて上げる必要もないとのことでギルドマスターとは話がついたのだ。



 リーナはヨイツ帝国に戻って、国の復興に励んでいる。毎日大量の書類に追われて睡眠時間も少ないそうだ。そのため、たまにそこへと遊びに行ったりして、俺はリーナに休憩時の話し相手になっている。勿論その時は俺の傭兵稼業としての相棒も一緒だ。

 ……キリもついたし、ヨイツ帝国に戻るか。

「そうしましょうか、遅歩ちゃん」

 俺の隣には元気な笑顔のエリスがいる。そして――

 転移! ……ただいま、リーナ。

「あ、お帰りなさい!」

1分間の読書、ありがとうございました。

これで完結です。投稿予定の数時間前に書くようなこんな作品を最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

さて、以前から宣伝していた『NO SAVE -RAV-』ですが、遅筆の私が定期的に長編物を投稿するには、大量の書き溜めが必要です。そのため、まだまだ投稿する覚悟が私には出来ていません。もしかしたら、完結まで書いてから投稿を開始するかもしれません。ですので投稿開始時期は未定です。申し訳ありません。

次作はセリフ多めの闘技大会形式のバトルオンリーのセリフ多め小説?を、『NO SAVE -RAV-』の執筆の合間に、ちょっとずつ書いてみようと思ってます。そしてちょっとずつ投稿しようかと……。お楽しみに。

改めて、最後まで読んで下さりありがとうございました。

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