第51話
ちょっとグロ注意です。
デスの裏切り行為を、俺は結界の中から呆然としながら見届けていた。デスの腕がアーリマンの身体を貫く一連の出来事は、まったくもって予想できなかったことだ。悪魔たちも一枚岩ではないということか。
膝をつくアーリマン。それを見て高笑いをあげるデス。
「ケキャキャキャ! ケッ――」
ゴロンと何かが転がる音がする。それは目を背けたくなる丸い物体――デスの頭部だった。
アーリマン……。
「……ふぅ……。これぐらいわけないさ」
そう言いながら立ち上がるアーリマン。デスによって作られた腹部の穴はぐじゅぐじゅと塞がっていく。
「これくらいの再生能力が私にはあるのだよ」
……だが、魔力を随分と消費したようだな。
「ふっ……」
不敵な笑みを浮かべるアーリマン。そんなハンデがあろうとも、俺など歯牙にもかけない存在であると見ているかのように。
今まで両者を隔てていた結界が不意に薄れていく。
「……この結界が消えた時。……それが遅歩くん――君の最後だよ」
それはこっちのセリフだ。
ここの王都に住む人たちに多大な影響を与えた存在――アーリマン。奴を許してはならない。非情になるんだ。――結界が……消えた。
「死ねぇ――っ!」
はぁ――っ!!
超高密度に練り上げられた魔力を身に纏い、俺たちは激突する。
1分間の読書、ありがとうございました。
また今日の18時に会えることを願っています。




