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第5話

「っもう。こんな元気な人質は見たことがない。あなた、本当に異世界人なの?」

 だからそうだって言ってるじゃないか。あ、ほら追手が来てるぞ! 急げ急げ!

 俺は只今絶賛連れ去られ中。女性と思わしき人物によって肩に担がれている。両手両足をロックされている俺はまともに動けられないからだ。



「しかし、本当に疑わしい。あなたの魔力は殆ど感じられないし。隠すのが相当うまいか、赤ちゃんぐらいしか魔力がないのか」

 ん? 赤ちゃんぐらいしか魔力がないって言われたぞ?

「えぇ~!? ……私たちはほんとにこんな異世界人を誘拐する必要があったのかしら」

 彼女はヨイツ帝国の特殊部隊に所属するエリートらしい。ユブン王国が異世界人を召喚するとの情報を得て、俺を誘拐しに来たのだとか。



「ったく、冗談じゃないわよ。なんでこんな雑魚に私が出張らなきゃいけなかったのよ」

 特殊部隊の人にしては随分とおしゃべりな人だ。しかも家の屋根、路地裏などなどを走りながらだ。そいで、連れ去られたことで俺は一つ分かったことがある。今は夜だってこと。……だって暗くてほとんど何も見えないし、景色の流れる速さが尋常じゃないんだからこれぐらいしか分からないのだ。しょうがない。



「そろそろ塀の外に出て仲間と合流するよ」

 律儀に俺へと状況を伝える誘拐犯もとい救世主。それにしても女性が俺を運ぶだなんて。彼女はなんてマッチョな女性なんだ。しかも肩に担いで走るなんて――

 アァ――ゥ! ちょっ、何すんだこの変態!

「失礼なこと考えるな! 魔法を使ってるだけだ!」

 俺の思考を読み取った彼女は俺の肛門へと指を突き刺してきやがった。痛すぎるから!


1分間の読書ありがとうございました。

また明日の12時に会えることを願っています。

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