第40話
夢。
ここは……。
自分は宙に浮いていた。精霊の森全体を俯瞰するように、木よりも高く飛んでいた。
これは……幽体離脱というやつか? それとも、俺は死んだのか? ……にしても……。
精霊の森は広かった。どっかの世界の森のように、果てが無いようにみえるほどの広大な森だった
太陽が昇ってくる。眩しいオレンジ色の朝日は、精霊の森を染め上げ、幻想的な風景を作り出していた。
綺麗な朝日だ。ん、あれは?
朝日を受けて森の中で光る一本の筋。その筋はキラキラと眩しく光り輝いていた。鬱蒼とした森の中で光るその筋。まるで何かの道標のように曲がりくねりながら、その先にある強く光る場所へと続いている。そこで俺は目を覚ました。
――はっ…………。さっきまでのは……。
俺は昨日の夜に気を失った樹洞の中で目を覚ました。森の中はまだ暗い闇に閉ざされていた。
……さっきの光を目指すとしたら、ここから……。
俺は暗い森の中で歩を進めた。すると徐々に日が昇るのを感じ始める。
急げ!
夢で光の筋の始まりが見えたところは細い細い川だった。どこからか漏れ出る水の跡といった程度の水。水の流れる跡の発見と同時に、それは光りだした。こんな鬱蒼としたジャングルの中で、水の跡は朝日に照らされて輝きを持ち始めた。
……行くか。
俺は唯一の手がかりである水の跡を辿って険しき道を進んで行く。
1分間の読書、ありがとうございました。
また今日の18時に会えることを願っています。




