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第37話
翌日。俺はギルド長に今回のことを伝えることにした。はっきり言って、今回のことは無謀すぎた。焦りすぎたかもしれない。おそらくはギルド長には呆れられるだろうし、怒られもするだろう。
憂鬱な気分だ……。
「はあ~……。何をやっているのか、お前たちは……」
……すんません。
ここはギルド長室。眼帯を右目に付けた、髪の毛が無い強面のおっさんが俺の眼の前にいる。彼こそがここのギルドの長――ガドールだ。ガドールに今回の潜入の件を話すと、げんこつを一発貰いそして呆れられた。
「……これからどうするんだ」
エリスを助け出すために魔法を鍛える……。多くの術を開発して、悪魔を……倒す……。
「簡単に言うがなぁ……」
簡単に言うがそれでも俺はやらなくてはいけない。ここまで自発的に何かをしようと思ったことは今までなかったかもしれない。だがエリスが捕まっているかもしれないというのに、助けだすのを面倒くさがっている場合ではないのだ。
そうだ、ガドールさん。
「なんだ……」
俺を鍛えてくれないか……?
ガドールは剥げた頭をボリボリと掻く。しばらくの沈黙の後――
「……はぁ。……精霊の森にある、精霊の泉へ行け」
「……え?」
1分間の読書、ありがとうございました。
また明日の18時に会えることを願っています。




