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第34話

 ぐはぁああああ!!

「遅歩様!」

「お前は黙ってな!」

「きゃあ!」

 リ、リーナ……。

 俺の眼の前に現れたデスは、俺に重い一撃を入れてくる。避ける暇もなくそれを受けた俺は壁まで吹き飛ばされた。その間にリーナもダウンさせられていた。



 くそっ!

「そんなんじゃオレっちには勝てないよぉ~。あの時みたいな面白い魔法をバンバン使ってこようよ」

 言われなくとも!

 俺はデスに向けて分解魔法を放つ。この魔法は不可視。そう簡単には避けられまい。

「ケキャ!?」



 俺の放った分解魔法はデスに当たった。しかし当たった箇所はデスの背中に生える不気味な翼の端だった。

 ……避けるのかよ……。

「ふう。危ない危ない。この魔法は何かな? 翼の一部がなくなったよぉ~。溶けたわけじゃないし。ケキャキャ。相変わらず面白いなぁ~。もっと速かったら俺の体に当たってたかもな。次はどこにも当たらせないよぉ~」



 それからの俺は防戦一方、いや、完全に劣勢状態、手も足も出ない状態が続いた。幾つかの魔法を発動してもことごとく避けられる。どうすればと策に悩んでいた時、援護が入る。

「遅歩様!」

 リーナの意識が戻り、俺とデスの間に結界魔法と障壁魔法が張られる。

 た、助かった。


1分間の読書、ありがとうございました。

また明日の18時に会えることを願っています。

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