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第31話

『作戦は簡単です。遅歩ちゃんの分解魔法で直線的に進み、リーナ様の結界で見つからないように進むのです』

 ……ったく、簡単に言ってくれるぜ。

「なにか言いましたか?」

 なーんにも。

 俺たち三人は現在、王宮の塀の外側で待機していた。



 にしても即日決行とか、無茶にもほどがあるだろ。しかも俺がこの作戦の要だなんて……。

「仕方ありませんよ。分解魔法などというありえない魔法を使えるのは遅歩ちゃんだけなんですから」

 遅歩ちゃん言うな!

「しぃ~、おふたりとも声が大きいですよ」

「申し訳ありません、リーナ様」

 はぁ~……。



 作戦は単純。まずリーナが俺たちを《不可視結界》で囲い、悪魔たちから俺たちの姿が見えないようにする。そしてエリスが周囲に居る悪魔の位置を、奴らから漏れ出る魔力を感知して把握。最後に俺が侵攻の邪魔となる障害物を消し去り、そこを通過したら分解魔法の逆、合成魔法で壁などを元に戻して先に進むという手はずだ。



 悪魔の実力によっては直ぐにバレそうなんだがなぁ……。

「そこは賭けに出るしかありません」

 命をかけた潜入かよ。

「情報を探る潜入など、いつでも命がけですよ」

 そうだよな。あ~~めんどくさっ!

「「こらっ!」」


1分間の読書、ありがとうございました。

また今日の18時に会えることを願っています。

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