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第11話

 傭兵としてギルドに登録をし、戦闘の腕を磨きながら細々と依頼をこなす日々を過ごすことさらに数週間。ついにその時はやってきた。戦争に駆り出される日が。

 まだまだ素人の俺を戦争に出すって、どれだけ切羽詰まってるんだよ。嫌だよまじで。

「仕方ないわよ。戦争中は何もかもが不足してるんだから」

 俺の監視役兼剣術の師匠にもなっているエリスが言う。



 エリスとはだいぶ仲も良くなった。出会ってから一ヶ月以上は日中を共に過ごしていたのだから。

「それに今のあなたなら役立たずってことはないわ。魔法の練習もしてたんでしょ?」

 な、何故にそれを!?

「当たり前じゃない。私たちは魔力を見ることが出来なくても、感じ取ることは出来るんだから。魔法で何をしているか把握するのは当たり前よ」

 密かな特訓はもろバレでした。



 俺に任された役目は戦争前線での魔法の種類の判別。放たれる魔法は大抵後出しでも防げる魔法が多い。そして魔力の視認は、魔力を感じるよりか早く魔法の発動を知ることが出来るため、より安全に放たれる魔法を防ぐことが出来るそうだ。



「あなたのことは私が守るわ」

 女性に言わせる言葉ではないが俺は魔法の判別に集中しなくてはいけないため、その言葉は正直ありがたかった。

 俺はなんちゅう大役を任されてしまったんだろう。面倒くさすぎる。

「今になって弱気を吐くな」

 いつまでたっても俺は弱気であり、面倒くさがりだった。


1分間の読書、ありがとうございました。

また明日の18時に会えることを願っています。

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