表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界を助けに行ったら草薙の剣と戦艦大和があったので私TUEEEします ~ミサカさまがいく~  作者: wok
リヴィエラ内戦

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

74/78

第74話 出陣

8月10日晴——


領主館・大広間——


「——おそらくはバーミリオ平原が決戦の場となります」


一同は神妙な面持ちで私の話を聞いていた。


「ガロン、領地の防衛を頼みます」


私はガロンを見つめた。


「姐さん。武運長久を!」


「俺が命をかけてでも守り抜きます!」


ガロンは気合の入った声で応じたが、少し表情が固かった。


「ムサシヒメ、領地の運営をお願いします」


「わかった——」


「ミサカさん、無事に帰って来てください」


ムサシヒメは不安げな顔で答えた。


「ヤマトヒメ、大和の操艦をお願いします」


「最善を尽くします。艦長!」


ムサシヒメがヤマトヒメに駆け寄り抱きつく。


「姉ちゃん、どうか無事で帰って来て」


「妹を悲しませるようなことはしません。必ず、戻ります」


ヤマトヒメは微笑み、ムサシヒメの頭を撫でた。


「プリティームーンはこれより出陣します!」


一同は無言で頷き、大和が停泊している地底湖へ向かった。


◆ ◆ ◆


大和第一艦橋——


「大和、抜錨!」


私は凛とした声で号令を発した。ヤマトヒメより復唱が返ってくる。


「速力微速」


大和はゆっくりと地下水道へ進んでいった。


やがて暗い地下水道を抜けて海へ出た。


朝日が大和を照らす。


朝日に照らされた大和はなぜだかとても美しい。


この船にとって一番芸術的な瞬間なのかもしれない。


「ミサカさま、大和って扶桑ではどういう船だったのでしょうか?」


レイナが尋ねた。


「そうねぇ」


「日いづる国扶桑を救った船というところかしら」

「その後、扶桑からリヴィエラに転移しているとは思わなかったけどね」


私はヤマトヒメを見つめる。ヤマトヒメは私に微笑む。


「詳しい話はあとでヤマトヒメに聞くといいわ」


「わかりました」


レイナの目が輝く。


「針路090。速力第一戦速」


「ヤマトヒメ、セレスティア近郊までお願いできるかしら」


「畏まりました、艦長」


大和は右に旋回し、セレスティアへ向かった。


◆ ◆ ◆


半時間経過——


「艦長、まもなくセレスティア近郊です」


セレスティアの王城がはっきりと見える。


王城ではクレア陛下の演説が始まっている。


士気を鼓舞するために私は大和をセレスティア南門前に配置しなければならない。


(遅れるわけにはいかないわ)


「面舵一杯、針路180」


「了解しました、艦長!」


「あの砂浜から上陸します」


「ナターシャ、重力魔法をお願い」


ナターシャは頷き、グラビティロッドに魔力を注ぎ込む。


グワーンと軋む音が聞こえた後、大和は宙に浮いた。


「速力第二戦速」


「現在2ノットで水上から1m上空を飛翔中です」


大和は陸上に近づいていく。


「まもなく陸上です」


ヤマトヒメの緊張した声が響く。


「あと3、2、1」


「ゼロ!」


「現在、大和は陸上を航行中です」


艦橋がざわつく。


カルラは窓に顔を張り付けた。


「本当に陸の上を移動しておるのじゃ」


「不思議な光景にゃ」


ミケケは手で顎を触りながら呟く。


「上から見てみるよ!」


レイナとヴィヴィは露天艦橋へ上がった。


「南門前までお願いします」


「畏まりました。艦長」


今まさに大和は陸上を航行していた——



続く

評価やレビューなどがあれば励みになります。

よろしくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ