表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界を助けに行ったら草薙の剣と戦艦大和があったので私TUEEEします ~ミサカさまがいく~  作者: wok
リヴィエラ内戦

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

72/79

第72話 一報

領主館——


ペンを走らせていたムサシヒメの動きが止まる。


場の空気が一気に緊張した。


私は静かに言った。


「ザリオさん、詳細を教えてください」


「はっ」


ザリオは一礼すると話を続けた。


「8月1日、モルグレン公爵を中心とした多数の反国王派貴族がザルツブルクに集結」


「2日朝、反乱軍はザルツブルクを出立、王都セレスティアへ向けて進軍中です」


「その数、三万余り」


「反乱軍の目的は?」


私は眉をひそめた。


「反乱軍は"奸賊ボンノーを討ち、正しきリヴィエラを取り戻す"を大義名分に掲げております」


「そして、国中の貴族に参軍を呼び掛けております」


「ボンノーさんが奸賊だなんてありえないわ」


私は語気を強めた。


「俺…私もそう思います。ボンノー宰相は私の恩人でもあります!」


ザリオは拳を強く握った。


「そのことで、ミサカ卿には至急王国騎士団本部まで来てほしいと団長が申しておりました」


「わかりました。直ちに向かいます」


「ザリオさん、案内してください」


「はっ」


ザリオは礼をする。


「ムサシヒメ、後のことは頼みます」


「わかりました、ミサカさん」


ムサシヒメは頷いた。


私はザリオと共に執務室を出て馬小屋へ向かう。


「血相を変えてどうしたのさ、ミサカ」


ナターシャが声をかけてきた。


「反乱が発生したのよ、ナターシャ」


「王国騎士団本部まで行ってくる。みんなのことを頼むわ、ナターシャ」


「わかったのさ」


ナターシャは一瞬驚いたが、すぐに頷いた。


私とザリオは馬小屋へ急いだ。


馬小屋——


「ロシナンテ、今から王都へいくわよ」


「ヒ、ヒィーン」


ロシナンテは元気な鳴き声を上げた。


「では、参りましょう」


ザリオは軍馬に跨った。


「ええ」


私は頷きロシナンテに跨った。


そして、二騎は王都へ急いだ。


◆ ◆ ◆


王都は多くの兵が行き交い、物々しい緊張感に包まれていた。


城下の空気はどことなく重い。


王国騎士団本部——


トントンッ


「ミサカ卿をお連れしました」


扉越しにザリオが告げる。


「お入りください」


低い男の声が聞こえた。


「失礼します」


ザリオは扉を開けた。


そこには、ボンノー宰相とアベルト騎士団長がいた。


長テーブルには地図を広げられていた。


地図上には複数の騎兵や歩兵の駒。


そして船の駒が一つ。


「よく来てくださいました、ミサカ卿」


アベルトは会釈する。


「ミサカさん、ご足労をかけます」


ボンノーは深々と頭を下げた。


「ザリオ、今から密議を行うので扉の外で立っていてくれ」


アベルトがザリオに指示をする。


「はっ、了解しました」


ザリオは一礼し扉を閉めた。


「ミサカ卿、お座りください」


アベルトは椅子を勧めた。


私は頷き座る。


「ボンノーさんに対する暴言は許せません」


私は語気を強めた。


「自分はなにを言われてもよいのです」


ボンノーは冷静に言った。


「陛下ではなく宰相たる自分を排除することを目的にしていることも承知しております」


「これは朝敵にならぬようにするための策にすぎません」


「自分の命一つで平和になるのなら安いものですが——」


「自分の命が目的ではない」


「モルグレン公爵の狙いは簒奪です。彼を勝たせたら陛下の命も危うい」


「その通りだと思います」


私は頷いた。


「そろそろよろしいでしょうか?」


頃合いを見てアベルトが尋ねた。


「お願いします」


私は軽く会釈をする。


「では、始めましょう——」


アベルトは地図を指さし説明を始めた。



続く

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ