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異世界を助けに行ったら草薙の剣と戦艦大和があったので私TUEEEします ~ミサカさまがいく~  作者: wok
静かなる日々

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第58話 陸戦型大和計画

6月20日——


宰相執務室。


私は海洋調査の報告のため、ボンノー宰相と向き合っている。


「お疲れ様でした。ミサカさん」


ボンノーは私を労った。


「お気遣いありがとうございます」


私は会釈するとノートパソコンを開いた。


「では、今回の海洋調査の報告をさせていただきます」


黒油島、七群島、新大陸の情報、石灰島についてノートパソコンの写真を交えながら説明した。


「新大陸の発見、ルミナス魔導国という未知の国家の存在——」


「そして、オリハルコン鉱床の存在にも驚きましたが——」


「アスファルトとコンクリートが生産できる話は非常に興味深い」


「もし実用化できるとなれば、この国の物流や土木建築技術を一新することができます」


ボンノーは率直な感想を述べた。


「私もそう思います」


ボンノーはしばらく考え、やがて口を開いた。


「まずは試作品です」


「ミサカさんには試作品の作成をお願いしたい」


ボンノーは頭を下げる。


「頭を上げてください、ボンノーさん」


私はあわてて言う。


「私も試作品を作ってみたいと思っていました」


「材料を揃えたら作成を試みます」


「ありがとうございます、ミサカさん」


ボンノーは頭を上げる。


「オリハルコンはバナテールで最も貴重な金属ですが——」


「神のみが加工できる金属です」


「徹甲神弾も大地の神イグナと扶桑の神々が作ったものです」


「ゆえに、オリハルコン鉱床については今は内密にしておきましょう」


「了解しました」


私は頷いた。


「ルミナス魔導国については調べる必要があるでしょう」


「ですが、現状において2000kmの航海をできるのは大和のみ——」


「我が国の脅威とならない存在であれば今は静観するとしましょう」


「確かに」


私は相槌をうった。


◆ ◆ ◆


「次に、大和での戦闘についてお話します」


私は順を追って報告していく。


「——ミノムシ船より魚雷魚が発射された際、ナターシャが重力魔法を詠唱」


「大和は水面から約1mほど浮上して回避しました」


ボンノーが驚愕の表情を見せる。


「大和が水面から浮き上がったというのは本当ですか?」


「本当です」


私は頷く。


「ヤマトヒメにも確認したい」


ボンノーは秘書机で書類仕事をしているヤマトヒメを見つめた。


「はい、ミサカさんの言う通りです」


ヤマトヒメはペンを止めて答えた。


「私はナターシャさんの重力魔法を受け入れました。そうしたら大和は浮き上がりました」


「なんと、戦艦が浮揚するとは——」


ボンノーはしばし言葉を失う。


そして、顎に手を添えて考え始めた。


「どうぞ」


ヤマトヒメは立ち上がり扶桑茶を用意するとテーブルに置いた。


「ありがとう、ヤマトヒメ」


私は微笑んだ。


◆ ◆ ◆


しばらく、ボンノーは口を閉じ思考していた。


そして——


扶桑茶を一杯飲むと語り始めた。


「ミサカさん、桃姫島の調査という名目で国から依頼を出します」


「その際に、アスファルトとコンクリートの素材の入手と——」


「大和の空中移動実験をお願いしたい」


「空中移動?」


私は聞き返す。


「大和が浮揚したまま移動できるのか、移動できるとしたらどれくらいの速力なのか?を知りたいのです」


「もし、空中移動できるのであれば——」


「大和は陸上でも移動することができるはずです」


「戦艦が陸上を移動するなんて聞いたことがありません」


私は驚く。そして同時に戦略的価値に気が付く。


「確かに、陸で使えるなら大和の戦略的価値は飛躍的に上がります」


「その通りです。ミサカさん」


ボンノーの目がキラリと光る。


「陸で使えるなら、このリヴィエラを守る強力な一手となります」


「確かに」


「私達の大切なものを守れるわ」


私も目を輝かせる。


「ミサカさん、この計画を"陸戦型大和計画"と命名しましょう」


「わかりました」


私はボンノーの考えに同意した。


「では、次はサロス村での白兵戦についてです……」


◆ ◆ ◆


「——がゲーフボウイとの闘いの顛末です」


「報告は以上です」


私はノートパソコンを閉じた。


「ミサカさんのおかげで世界の有り様を知ることができました」


「もたらされた情報は国にとって宝となります」


「ありがとうございます、ミサカさん」


「後日、桃姫島の調査依頼を出します」


「その際には、陸戦型大和計画をよろしくお願いします」


「お任せください、ボンノー宰相閣下」


私は扶桑海軍式敬礼を行った。


ボンノーも扶桑海軍式敬礼で応じた。


(時代は違っても同じ扶桑海軍の軍人だわ)

(唯一の同郷の人——)


「では失礼します」


私は宰相執務室を後にした。


いよいよ、桃姫島へ——



続く

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