表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界を助けに行ったら草薙の剣と戦艦大和があったので私TUEEEします ~ミサカさまがいく~  作者: wok
海洋調査

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

55/79

第55話 リヴィエラへ

六月九日——


サロス村。


「プリティームーンが帰ってきたぞ!」

「本当だ、プリティームーンだ!」


瞬く間に人が集まってきた。


私は周囲を見渡し軽く手を振った。


「みなさん、おはようございます」


周囲の目が私に集中する。


「昨日、私達はリザーギンの本拠地を攻撃し、リザーギンをすべて駆逐しました」


歓声があがる。


「そして、その元凶たる首魁ゲーフボウイを討伐しました!」


「ゲーフボウイ?」


村民たちは初めて聞く言葉に動揺している。


「ゲーフボウイは、千年に渡り人を食らい続けていたタコの魔物です」


「リザーギンを使役し人を拉致していました」


ざわざわ…


「そんな悪魔が近くにいたなんて」


「千年も人を食らっていた化物って」


村民たちはただ私を見つめていた。


そして、沈黙が場を支配する。


◆ ◆ ◆


テツの声が沈黙を破った。


「つまりじゃ、お前さんたちはこのサロスや周辺の村を襲っていたリザーギンの脅威を排除したと?」


「そうじゃ、リザーギンはすべて駆除したのじゃ!」

カルラは胸を張った。


「おぉぉぉぉぉぉ」

「これからは、俺達は安心して漁に出られるのか」


「姉ちゃんたち、すげぇやー!」


マルは目を輝かせている。


大きな歓声が上がった。


私達のもとに一人の杖をついた老人が近づいてきた。


「私はこの村の村長をしているクルです」


クルは挨拶をした。


「この度はありがとうございました」


「これで皆、安心して仕事ができます」


「プリティームーンは村の救世主です」


サロス村の村長は深々と頭をさげた。


その日の夜は村あげての歓迎会が行われた。


◆ ◆ ◆


六月十日——


大和・第一艦橋


「あたいは、ルミナス魔導国という国に行ってみたかったけど、飛行ドローンの電池残量がほぼないからね。今回はあきらめるのさ」


ナターシャは肩をすくめた。


「食料はともかく、水の残量にも問題があります」

ヤマトヒメより報告が上がる。


私はみんなを見渡した。


みんなどことなく疲労していた。


「今回はここまでのようね」


「リヴィエラへ帰りましょう」


「ヤマトヒメ、お願いできるかしら」


「畏まりました。艦長!」


大和から汽笛が轟く。


ゆっくりと回頭しリヴィエラに向けて航行し始めた。


◆ ◆ ◆


「みなさん、お疲れ様でした」


「今回はいろんな発見がありました」


「その成果を胸にリヴィエラへ帰還しましょう」


一同から笑みがこぼれる。


私は話を続けた。


「リーダーとして一つだけしなければならないことがあります」


私はレイナに目を向ける。


「レイナ、ナターシャの機転がなければ——」

「あなたは死んでいるところでした」


「ごめんなさい」


レイナは俯く。


「誰にだって失敗はあるよ、ミサカさん」


ヴィヴィがレイナを擁護する。


「お姉さま、レイナを許してあげるのじゃ」


カルラが懇願する。


「私も昔はよく失敗しました」


「失敗は悪いことではない。反省し、それを糧に成長すればよいのです」

「ですが、今回は命にかかわるもの——」


「ゆえに、私はレイナに罰を与えます」


レイナの目が潤む。そして、私を見つめる。


一同が静まり返る。


私は目を閉じ考えた。


(扶桑であれば懲罰房にいれるのが決まりだけど)

(そんなことはできないわ)


そして、私は口を開いた。


「レイナには、みんなへマッサージの奉仕活動を命じます」


「まず、最初に私がマッサージを受けます」


一同がざわめく。


「お姉さま、それってば……ムググッ」


ミケケがカルラの口をふさぐ。


「黙っていることもレディの務めにゃ」


「分かりました。ミサカさま!」


レイナの瞳は輝いた。



続く

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ