第43話 七群島
六月五日——
「艦長、探信儀に感!」
「距離40000に島があります!」
ヤマトヒメより報告が上がる。
「島、島なのじゃ!」
カルラが好奇の目で窓を見る。
艦橋にどよめきが広がる。
「距離10000まで接近してください」
私は指示を出す。
「了解しました、艦長!」
大和は島に向かい北上する。
「さらに探信儀に感!」
「七つの島を確認!群島です」
「人が住んでいるかもしれないにゃ」
ミケケは窓を見つめる。
「ドルラーガみたいなやつがいないことを祈るのさ」
ナターシャは静かに言った。
「まもなく距離10000です」
「機関停止」
「調査ドローンを出すわ」
「了解しました。機関停止まであと20秒」
「あとはお願い、ヤマトヒメ」
「畏まりました」
そう言うと私は後部甲板へ向かった。
◆ ◆ ◆
ヴィーン——
調査ドローンが飛び立つ。
私は艦橋へ戻り、ノートパソコンを開き操作を開始した。
一同がノートパソコンを見つめている。
「まもなく最初の島だわ」
島の映像がモニターに映る。
「あれはリリィ」
レイナはリスのような小動物を指さした。
「タンタンだよ」
ヴィヴィは狸のような丸い獣を見て楽しそうに言った。
その島には大小さまざまな動物が生息していた。
しかし、人の姿は確認できなかった。
「次の島へ行きましょう」
私はドローンを操作して次の島へ向かわせた。
五つの島は、種類は多少異なるものの動物のみ生息していた。
◆ ◆ ◆
「奥に見える二つの島は火山島だわ」
山が噴火し続けており、溶岩が海へ流れている。
「気を付けるにゃ」
ミケケは心配そうな表情をする。
私はドローンを操作して小さい方の島へ向かわせた。
モニターに映像が映る。
火山灰が深く堆積している。動植物の気配はなかった。
次にドローンは大きな火山島へ向かった。
こちらも同様の景色が広がっていた。
火山の裏側にドローンを向かわせる。
ギャ、ギャ——
バタバタバタバタハタッ
鳴き声、羽ばたく音。
「!」
裏側はワイバーンの巣だった。
数千のワイバーンが生息していた。
そして——
「ギャアア、ギャアアアアア!」
ワイバーンの群れがドローンに気づいた。
数百のワイバーンが一斉に襲い掛かってくる!
「まずいのさ!」
ナターシャが叫ぶ。
レイナは青ざめている。
私は急いでドローンへ帰還命令を出す。
ウィーーーン!
ドローンは全速力で大和へ向かう。
その後ろを数百のワイバーンが追ってきた!
続く
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